2020/09/10(木)13:43
第4-553話 破滅への動乱 -02 (はぁ・・・、そうではなく・・・)
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ゴォォォォォォ
ザッブゥゥゥン彡彡彡
目前の川は既に川底が露呈しており、上流も下流もどんどん引っ張られるように送り
込まれていく。 ザザザ ザッブゥゥゥン彡彡彡
ゆうすけ
「他にも入り口があれば、そろそろそこから空気が噴き出すハズ・・・
無ければ地盤の一番弱い所から・・・」
とその時、左手木々の奥から ズボォーーン\|/ シューーー
地面が破裂した音が聞こえ、続いて空気の吹き出す音が!
ゆうすけ
「陽江(ようこう)!」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「はいアル~♪」 ( 陽江は、片手をその音の上空に向け、 )
『ハッ』
ズボーーーーーーンっ!
ワイド・メガ・ファイヤーを発射したっ!
すると、上空のところどころで火の粉の塊が現れた。
ゆうすけ
「透明な監視の Spec-01 だ。」
水を飲みこむ入り口から、もの凄い音で空気が抜けている。
クシューーーー ゴブゴブ ブシューーーー
陽江(ようこう)が放射し続ける上空にも噴水が上がり始め、また入り口からも水
が溢れだした時、
ゆうすけ
「よし、タロっ!」 ( タロと目を合わせ、入り口を指差した! )
ΣΣ キーーーーーン ΣΣ
ズドドドドド・・・・ン
ズドドドドド・・・・ン
地響きとも取れる音に続いて、地面が振動した。
西艶 凌紀(さいえん りょうき)は送水を止めて腕を下げた。
入り口は氷付き、奥で噴出していた水もその姿のまま凍りついたのだった。
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「タ、タロちゃん、凄いアル・・・。」
ゆうすけ
「陽江(ようこう)は黄龍道が凍ったところを目にしているだろ。 あれもタロ
さ。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「み、見た・・・。そうか、あれもタロちゃんだったアルか・・・。ま、まさしく白虎・・・。」
目前でまざまざと見るのが初めてな 棲 陽江(す ようこう)、あっけにとられて
いた。
ゆうすけ
「膨張で地面も盛り上がってしまったけど、
陽江(ようこう)、次だよ。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「は、はいアル・・・。」
気を取り直しての陽江(ようこう)、
両腕を胸にクロスさせてから、強く斜め下に振り降ろした!
すると、まず地下施設を覆っていた地面や木々が、広範囲でそのまま上空に浮かん
できた。 陽江(ようこう)の片手がゆっくりと横に向けられると、上空のそれも
横に移動を始める。
続いてもう一方の手をゆっくりと上に動かすと、超バカデカい氷の塊が浮遊してき
た! この行為で、辺りが太陽を遮られ、ほど暗くなる程だ。
宙を浮く巨大な氷の塊を見て、
ゆうすけ
「やはりあったか。。。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
「な、なんと凄い数のカプセル・・・。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「あれで製造してた・・・アルか・・・。」
二人は、異様な光景にしばし目を奪われていた・・・。
ゆうすけ
「こういち、頼む。 跡形も無く木端微塵に・・・。」
深くうなづくこういち。 サッ彡 皆の居ない岩場に移動する。そして、
両手を左右対称に回し、大きく前後に足を開き体重は前に出した左足荷重で膝を曲
げる。 続けて腰の右側に両手の平を広げたままセットした。 すると辺りの空気
が歪みだし、[気]がその両手に向かって集まり始める。
。、::。.::・'゜バチバチ。、::。.::・'゜
目もくらむ程の強力な青い光で輝き出したっ! そしてっ!
南流 衝撃波 !!
<<<≡≡<<≡≡<≡ ズッ ボォォォォンっ !!!
ピシっ こういちの足場の巨大な一枚岩に亀裂が入る程の反動!
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
「くっ・・・」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「ひぃ~~ (*o*)||| 」
ズッ\|/パァァァァァァン
更に、
南流 衝撃波 !!
スパァァァン スパァァァン
スパァァァン
スパァァァン
ゆうすけ
「西艶さんも!」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
「あ、あぁ。」
『スパイラルブレイザー! ふんっ』
∞∞ズゴーーーーン∞∞∞∞∞∞>>
∞∞ズゴーーーーン∞∞∞∞∞∞>>
∞∞ズゴーーーーン∞∞∞∞∞∞>>
ボワァァン ボワァァン
ボワァァン
[空撃波]で当てて壊すのではなく、破壊する[気]を込めた[衝撃波]を用い
木端微塵を狙うもいかんせん相手は巨大な氷、範囲が広く部分的には塊となって砕
けている。それをも存在させぬようにと執拗に破片までをも完全破壊した二人。
見とれていた陽江(ようこう)、ふと我に戻り浮かべていた地面と木々を元の場所
へ降ろした。 ガスゴソ ミシミシ \ザザン/彡
ゆうすけ
「お疲れ。 戻した地面は陥没状態だけど仕方ない。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「こ、こういち、やっぱ凄い・・・」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
「た、確かに・・・。 それも[気]を高めずにあれ程の威力の・・・」
戻した姿、辺りを確認しながら、
ゆうすけ
「手を抜けないからさ。 それに相手は氷、強すぎると端の方はポキって折れて形
は残るしね。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
「いや、高めずによくあれだけの気砲が・・・打てると・・・。」
こういち
「以前はあれ出すとすぐに疲れてしまって。 今はあの位なら大丈夫だよ。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「あ、あの位って・・・ (+.+)||| 」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
「はぁ・・・、そうではなく・・・」
ゆうすけ
「破片も残さず粉々にしたから、よし、無事 目的達成ってことで。
まずはここからズラかろう。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「り、了解アル。」
V ズバっ☆ V
~
~
~
V ズバっ☆ V
[神霊巫女]マーシャ(南 志津)
「まぁ早いこと。お帰りなさい。」
ゆうすけ
「ミカールに邪魔されずに済んだからね。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「跡形なく、超~木端微塵切りアル~☆ やっぱこういち凄い。。」
[近衛軍長]チーラン
「当たり前だ。」
[竹林総元帥]チュウラン
「心配事、大丈夫であったか?」
ゆうすけ
「カプセルは全て。 それに西艶さん、陽江(ようこう)とタロのお蔭で、洞窟内
に侵入せずに済んだから全く問題ないよ。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
「凍らせて、根こそぎ持ち上げてだったアルよ。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
「さっすがゆうすけ~☆」 ( ゆうすけに抱き着く )
[神霊巫女]利江
「タロちゃん、ご苦労さま。。」 ( タロの頭を撫でてあげる )
-つづく-
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(その礼くらいはしねーとよ)
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