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2015年05月11日
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1998年水沢8R5歳A級の一戦より。
この記事の主人公、ナムラチヨノオー。ナムラチヨノオーというぐらいであるから、父はサクラチヨノオーだろうと思ったら、まさにその通りであった。ちょうど私が生まれた翌年のダービー馬がサクラチヨノオーである。府中の長い直線でのメジロアルダンとの叩き合いは、見る者を圧倒した。2頭のデットヒートが続き、両者一歩も引かなかったが、残り50mで外のサクラチヨノオーに軍配があがった。鞍上の小島太騎手は、様々な苦難を乗り越えてのダービー制覇で、本人もサクラショウリの時とは違った、喜び、いや、言葉では表現し切れないものがあっただろう。小島太、魂の騎乗だった。そんなサクラチヨノオーの種牡馬時代は初年度こそサクラスーパーオーを輩出するが、順風満帆とはいかず、サンデーサイレンスの波にのまれ、辛酸をなめた。今では、近親となるサクラプレジデント(サクラチヨノオーの全妹セダンフォーエバーの仔)がサクラゴスペルを輩出するなど、サクラセダンの血は活躍を続けている。サクラチヨノオーの血を引き継ぐ現役ではトーヨーフレンチの仔が活躍しており、ヒマラヤタカコは中央を勝ち、500万クラスでも勝ち負けできるレベルだ。ヒマラヤタカコは父タイキシャトル母父フレンチデピュティ母母父サクラチヨノオーと3代目にサクラチヨノオーが入っている。このヒマラヤタカコも牝馬であるから、いずれやヒマラヤタカコの仔も産まれ、活躍するかもしれない。
さて、サクラチヨノオーの直仔になるナムラチヨノオー。明け5歳のこの時期、岩手競馬でも格付けによりクラス分けがはっきりしてくる頃だ。古馬となり、オープン級になるにはここは落とせない、同世代との対決。ナムラチヨノオーはB級からの昇級戦だった。前走前の前3走は同じB級で9、7、5着と煮え切らない成績が続いていた。競走除外を挟んでの前走がそんな前3走を払拭するような走りだった。0秒4差をつける快勝で水沢2勝目。後述するが、これが次に生きた格好だ。この水沢8RはA級といえど、B級で苦しんでいる馬も出走してきている。その中でB級で圧倒するのだから、何が吹っ切れたものを勝ったレースでは得ることができたのではないか。となると、相手になるのは、A級、更にその上のオープン級で結果を出している馬となる。ロックローレルは前走オープン3着、前々走ではA級特別で2着。総合成績でも(6-2-1-0)と馬券圏内を外したことがなく、ここでは総大将的な存在。もう1頭、ファインナップはオープンで連対経験もあり、前走はA級特別で2着している。この2頭がA級以上で活躍しており、ナムラチヨノオーより人気していた馬達だ。しかし、ナムラチヨノオーはロックローレルにクビ差2着まで迫る大健闘を見せ、ファインナップ以下を4馬身差をつけてみせた。その原動力たるや何だったのか。ファインナップとの差を重点的に見つつ、論じていきたい。
まず、ナムラチヨノオーの前走は水沢適正をふまえ、上で十二分に通用するものであったということだ。確かに前述通り、B級で足踏みする時期もあったが、それは盛岡での話。右回りの水沢では、今季初戦こそ5着だったが(それでもタイムは1分46秒6)、間を置いて走った前走が1分46秒3で他馬を圧倒する内容。前季は水沢で2回走り、1勝を含む2連対。明らかに水沢に適正があることが分かり、これに前走快勝で見せた状態の良さをプラスすればA級も相手次第ということではなかったか。ファインナップも確かに実績はあるように見えるが、この馬もB級では苦戦していた馬。B級4着の後、いきなりオープンで2着するのだが、そこでは10頭中10番人気の低評価だった。その後も、オープン4着、A級特別3着、A級特別2着とし、一見安定しているように見えるが、前走は前日のナムラチヨノオーB級快勝のタイムに遠く及ばないし、A級特別3着は1秒5差の3着がやっとの状況。同じB級でも苦しんでた馬、勢い、タイムの違いを加味すれば、ナムラチヨノオーを上を捉えることができる。それだけナムラチヨノオーの前走が強すぎたということだ。しかし、ロックローレルにクビ差迫る競馬ができるのは素晴らしいと思う。上昇急とはまさにこのこと。このナムラチヨノオーの上昇根性とも言うか、そんなものはサクラチヨノオーの朝日杯を彷彿とさせる。朝日杯はトラブルもあり、6頭立てだった。前走いちょう特別2着だったサクラチヨノオーはこのレースで復権を懸けていた。2頭併走の逃げのような形からクビ差逃げ切った。まさにダート競馬のような朝日杯。直仔のマイターンが交流重賞でも活躍したように、ダート競馬にもサクラチヨノオーの血として残っていたのではないか。私はナムラチヨノオーの走りにサクラチヨノオーの背中を見た。





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最終更新日  2015年05月16日 16時17分45秒
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