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あのダートの記憶

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2015年05月12日
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そういえば、今年の私の小倉遠征は一度きりであった。愛馬マミーテイラーのくすのき賞出走時だ。これが初めての愛馬観戦。目のいくところ全てがマミーテイラーを向く。マミーテイラーが遠くを周回しても目はそちらに、他馬が目の前を通って遮っても、目線は他馬の先のマミーテイラーを見据える。1世代1頭は、愛馬への思い入れを強くする。一途な思いこそが、私の一口馬主の信条でもあるのだ。ともあれくすのき賞は2月だったので、夏競馬は一度も行ってないということになる。夏の小倉を行かなかったのはいつ以来だろう。ここ数年では記憶にない。来年こそは、冬、夏と何度か足を運びたいところだ。そんな、行けなかった夏の小倉開催最終日から、小倉2歳S勝ち馬、オーミアリスをピックアップしたい。
キャロットクラブ所属馬のレオパルディナが一番人気。新馬、フェニックス賞と連勝中で、2勝馬もこの1頭だけ。傷がついていないし、連軸には最適だったろう。余談ではあるが、レオパルディナはスニッツェル産駒。この馬ともう1頭スニッツェル産駒がいたが、両頭共に1000万円と価格は安かった。12月の新馬でもチチカステナンゴ産駒の庄野厩舎の馬が新馬戦で1番人気に推されていたりと、キャロットクラブの最安募集馬のパフォーマンスが非常に良い。既にこのレオパルディナはこの時期に募集額以上のモノを稼いでいるわけで、会員の方の今後の収入の期待も一入だろう。話はそれたが、レオパルディナの安定感、信頼度は言わずもがな、1番手。そこに入りこんで見せたオーミアリスとはどんな馬なのか、どのような臨戦過程を辿ってきたのだろうか。
オーミアリスのデビューは8月の小倉開催開幕週、1日目の新馬だった。スタートは好発を切り、無理に出していかず好位を追走。直線に向いて外に出して追われると、直線で抜け出したメイショウオヤシオと並んでゴールイン。結果は1着同着だった。そして2馬身開いて3着馬が入った。このデビュー戦は着差以上にオーミアリスが能力の片鱗を見せ付けたレースで、その着差がつかなかったという要素が大波乱を巻き起こす結果となったのではないかと思う。ここでは、癖と、展開についてみてみたい。
まず、オーミアリスの癖が、新馬戦の薄水の勝利へとつながった。勝ち馬の1頭、メイショウオヤシオは逃げて一杯となったカシノツバサを早々と捉えて追い出したが、オーミアリスは外に外に馬が逃げようとして鞍上が修正している間、メイショウオヤシオとは追い出しのタイミングが遅れてしまった。ようやく追い出し始めたのが残り2Fの地点。その時にはメイショウオヤシオと2馬身ぐらいの差ができてしまっていた。実際はそれでも猛然と追い込んでくるのだが、この癖では更に流れが速くなる重賞では致命的になってしまう。だが、この小倉2歳Sの舞台では陣営がリングハミを用意、馬具に工夫が施された。このことが一つ、大きく上積みになった点であろう。
次に、展開面。新馬の時は前述したように追い出しが遅れたため、なんとか差し届いた感があったが、このような展開だと、普通はメイショウオヤシオの勝利が濃厚。ましてや開幕週の芝である。それを、猛然と差してくるのだから、能力はメイショウオヤシオよりは当然高い。展開とは関係ないが、これに加え、リングハミというプラス要素があるならば、相当な上積みがあったに違いないのだ。たらればの話になってしまうが、新馬時にリングハミを着用していたならば、メイショウオヤシオは楽に交わせただろうし、まして3着以下は0秒5以上は千切っていただろう。そうなれば上がりも最速になっただろうし、小倉2歳Sでも人気になっていただろう。マイナス面が出たことにより、ここまで人気が下がり、結果、おいしい馬券となっている。「普通は負ける展開を差し届いてしまう」オーミアリスは普通ではないということなのだ。実際、スタートも速かったし、脚もあった。そこに気の悪さを補う馬具を使い、レースが器用になれば・・・、と考えると大激走にもつじつまが合う。レオパルディナも逃げて新馬勝ち、好位からオープン勝ちとセンス抜群の競馬をしているが、実はオーミアリスも1戦だけだが、レースをこと細かくみてみると非常に自在性があるところをみせてくれている。展開面を考えても、逃げてよし、差してよしの素質を伺わせるオーミアリスの脚質はデビュー間もない2歳馬にとって大きなプラスとなったようだ。
実際の小倉2歳Sではオーミアリスは大外一気の追い込みでレオパルディナを捉え、人馬共に重賞初制覇を飾った。前がやりあって展開も向いたが、直線の豪脚はお見事の一言。なんと単勝オッズは120.2倍。私が前述してきた事をふまえると、買えなくはないのではないか。そう、読者の方に思っていただけると、大変嬉しいものだ・・・。国分優作騎手、重賞初勝利おめでとうございます。






最終更新日  2015年05月16日 16時16分42秒
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2015年05月11日
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1998年水沢8R5歳A級の一戦より。
この記事の主人公、ナムラチヨノオー。ナムラチヨノオーというぐらいであるから、父はサクラチヨノオーだろうと思ったら、まさにその通りであった。ちょうど私が生まれた翌年のダービー馬がサクラチヨノオーである。府中の長い直線でのメジロアルダンとの叩き合いは、見る者を圧倒した。2頭のデットヒートが続き、両者一歩も引かなかったが、残り50mで外のサクラチヨノオーに軍配があがった。鞍上の小島太騎手は、様々な苦難を乗り越えてのダービー制覇で、本人もサクラショウリの時とは違った、喜び、いや、言葉では表現し切れないものがあっただろう。小島太、魂の騎乗だった。そんなサクラチヨノオーの種牡馬時代は初年度こそサクラスーパーオーを輩出するが、順風満帆とはいかず、サンデーサイレンスの波にのまれ、辛酸をなめた。今では、近親となるサクラプレジデント(サクラチヨノオーの全妹セダンフォーエバーの仔)がサクラゴスペルを輩出するなど、サクラセダンの血は活躍を続けている。サクラチヨノオーの血を引き継ぐ現役ではトーヨーフレンチの仔が活躍しており、ヒマラヤタカコは中央を勝ち、500万クラスでも勝ち負けできるレベルだ。ヒマラヤタカコは父タイキシャトル母父フレンチデピュティ母母父サクラチヨノオーと3代目にサクラチヨノオーが入っている。このヒマラヤタカコも牝馬であるから、いずれやヒマラヤタカコの仔も産まれ、活躍するかもしれない。
さて、サクラチヨノオーの直仔になるナムラチヨノオー。明け5歳のこの時期、岩手競馬でも格付けによりクラス分けがはっきりしてくる頃だ。古馬となり、オープン級になるにはここは落とせない、同世代との対決。ナムラチヨノオーはB級からの昇級戦だった。前走前の前3走は同じB級で9、7、5着と煮え切らない成績が続いていた。競走除外を挟んでの前走がそんな前3走を払拭するような走りだった。0秒4差をつける快勝で水沢2勝目。後述するが、これが次に生きた格好だ。この水沢8RはA級といえど、B級で苦しんでいる馬も出走してきている。その中でB級で圧倒するのだから、何が吹っ切れたものを勝ったレースでは得ることができたのではないか。となると、相手になるのは、A級、更にその上のオープン級で結果を出している馬となる。ロックローレルは前走オープン3着、前々走ではA級特別で2着。総合成績でも(6-2-1-0)と馬券圏内を外したことがなく、ここでは総大将的な存在。もう1頭、ファインナップはオープンで連対経験もあり、前走はA級特別で2着している。この2頭がA級以上で活躍しており、ナムラチヨノオーより人気していた馬達だ。しかし、ナムラチヨノオーはロックローレルにクビ差2着まで迫る大健闘を見せ、ファインナップ以下を4馬身差をつけてみせた。その原動力たるや何だったのか。ファインナップとの差を重点的に見つつ、論じていきたい。
まず、ナムラチヨノオーの前走は水沢適正をふまえ、上で十二分に通用するものであったということだ。確かに前述通り、B級で足踏みする時期もあったが、それは盛岡での話。右回りの水沢では、今季初戦こそ5着だったが(それでもタイムは1分46秒6)、間を置いて走った前走が1分46秒3で他馬を圧倒する内容。前季は水沢で2回走り、1勝を含む2連対。明らかに水沢に適正があることが分かり、これに前走快勝で見せた状態の良さをプラスすればA級も相手次第ということではなかったか。ファインナップも確かに実績はあるように見えるが、この馬もB級では苦戦していた馬。B級4着の後、いきなりオープンで2着するのだが、そこでは10頭中10番人気の低評価だった。その後も、オープン4着、A級特別3着、A級特別2着とし、一見安定しているように見えるが、前走は前日のナムラチヨノオーB級快勝のタイムに遠く及ばないし、A級特別3着は1秒5差の3着がやっとの状況。同じB級でも苦しんでた馬、勢い、タイムの違いを加味すれば、ナムラチヨノオーを上を捉えることができる。それだけナムラチヨノオーの前走が強すぎたということだ。しかし、ロックローレルにクビ差迫る競馬ができるのは素晴らしいと思う。上昇急とはまさにこのこと。このナムラチヨノオーの上昇根性とも言うか、そんなものはサクラチヨノオーの朝日杯を彷彿とさせる。朝日杯はトラブルもあり、6頭立てだった。前走いちょう特別2着だったサクラチヨノオーはこのレースで復権を懸けていた。2頭併走の逃げのような形からクビ差逃げ切った。まさにダート競馬のような朝日杯。直仔のマイターンが交流重賞でも活躍したように、ダート競馬にもサクラチヨノオーの血として残っていたのではないか。私はナムラチヨノオーの走りにサクラチヨノオーの背中を見た。






最終更新日  2015年05月16日 16時17分45秒
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2015年05月10日
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スーパーカーマルゼンスキー。マルゼンスキーの代名詞、スーパーカーの異名は朝日杯3才Sの走りが最もふさわしい。テンのスピードが他馬とは違い、押さえ切れない手応えでハナに立つ。直線入り口では2番手のヒシスピードとは既に4、5馬身。直線では更に2番手以下を突き放し、大差勝ちでのG1勝ちを飾った。当時の日本は急成長期。そんな風潮の中で外車に憧れる若者も少なくなかったとか。そんな中、競馬界にも飛びっきりの外車、スーパーカーが現れた。マルゼンスキー、果たして無事だったらどんな成績を残していたのだろう。薄水の勝利だった前走の反省をふまえてメイチで仕上げたらこの強さ。見事すぎるデビュー4連勝でのG1勝利となった。
そこから大きく離れた2着には前走でマルゼンスキーとタイム差なしの接戦を演じたヒシスピードが入線、そして3着には安田富男騎手騎乗のキクアサジロウが入った。ヒシスピードはいかにマルゼンスキーが前走万全ではなかったとはいえ、タイム差なしの競馬をしたスピードの持ち主である。マルゼンスキーがいなければ逃げるのはこの馬だろうし、またバテることもないだろう。それだけ前走の2着には大きい意味を持つものがある。このレースで1番難しいのは3着馬を当てることだ。当時の競馬では、ワイドも3連複も3連単も勿論ないし、このレースは6頭立てであるから複勝もなく、3着馬を当てる意味はないのだが、ここではキクアサジロウの好走例をみてみたい。
3着馬は、マルゼンスキーとヒシスピードを除く4頭から1頭決めないといけないのだが、まず最初にインタスペンサーに疑問がつく。デビューから連勝し、新潟3才Sでも2着と良いスピードを見せていたが、新潟3才Sから3ヶ月休養明けでのこの舞台。当時としてはどうだったのか。最近ではハープスターが新潟2歳Sから阪神ジュベナイルフィリーズへ向かい、2着連対を果たしている。だが、やはり当時を考えると、ローテンションを守って順調に使っていくのがベターであり、インタースペンサーのこの休養明けはマイナスと捉えるべきだろう。残る3頭、ソーウンムサシとアローバンガードは京成杯3才S組、キクアサジロウは府中3才S組である。ソーウンムサシは4着、アローバンガードは6着(9頭立て)、レースは違うが、キクアサジロウは4着(5頭立て)だった。キクアサジロウは5頭立ての4着、しかもマルゼンスキーとは2秒5離されての競馬だったが、やはりマイルを経験したということ、着順は奮わなかったが高レベルレースを走ったことが、このレース4着以下と大きく違うところではなかったか。実際のレースでは、ソーウンムサシもアローバンガードもいかにも1200m向きの競馬でペースに戸惑っていた感が見受けられた(マルゼンスキーとヒシスピードも同じスピードでいっていたが…)。特にソーウンムサシに至っては好発からスピードに乗っていこうという気があったが、鞍上が抑えるうちにみるみる後退していってしまった。明らかな距離経験不足。その点、キクアサジロウはどっしり構えていて、直線、前を行く3頭をきっちり交わしてみせた。一応インタースペンサーを含めて、この4頭は2勝以上という共通点と、上のクラスに行くと何か今ひとつ足りないものがあるという共通点もある。その中でキクアサジロウのマイル経験というのは大舞台で見た目以上に大きいものがあったようだ。マルゼンスキーから大きく離れた後方で、安田富男騎手のゲキに応えたキクアサジロウが3着以内を確保した。
私も昔気質の人間なのだろうか。これだけ世に外国のものが溢れていても、外車には憧れる。ジンジャーミストは父バーナーディニ、バルバドスブルーは父スペイツタウン、イッツマインは父メディシアン。いつかは、外車の大先輩、マルゼンスキー号のような走りを夢見て…。






最終更新日  2015年05月16日 16時19分54秒
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2015年05月09日
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平成4年7月11日札幌競馬2Rより。
タイガルソンヌ
父スルーザドラゴン
母タイグローリー
母父タイテエム
血統的には母父タイテエムが面白い。タイテエムの事を少し書くと、父セントクレスピン。セントクレスピンは2頭の天皇賞(春)馬を輩出しており、それがタイテエムとエリモジョージ。その豊富なスタミナを受け継いだタイテエムは主な産駒としてコーセイ、ウエスタンジョージなどを残し、BMSとしてはG1ホース、マイネルレコルトや重賞3勝馬、ホットシークレットを輩出した。父内国産馬として成功し、スタミナ色豊かな血統を後世に伝えた。チーフベアハートにBMSタイテエムのマイネルレコルトが勝ったG1が朝日杯というのも、少し面白い。
そんなタイテエムを母父に持つタイガルソンヌだが、前走ダート1000mから一気に700mの距離延長が功を奏した。デビュー戦は東京ダート1400mの未勝利戦で4着。通過順も6-1-1と、道中、非凡なスピードを見せていた。そこから2戦目は1ハロン短縮して東京ダート1200mに出走。2番人気に支持されるが、後方からの競馬で6着がやっと。しかしこれは牡馬混合戦であったし、よく詰めているとも言える。前走、更に距離短縮して、札幌ダート1000mで7着。今回は上手く前につけれたが、伸びがなかった。因みにこちらも牡馬混合戦。そして今回の一気の距離延長での激走。タイガルソンヌの激走要因を探っていきたい。
1.先行力
2.実績・デビュー戦
3.血統
まず、何といっても先行力だ。札幌ダートは今も昔も1700mでも先行有利。前に行けるスピードは武器となる。タイガルソンヌはデビュー戦で、スタートこそよくなかったが、そこから押し上げで先頭で競馬を進めた。直線でもバテず、初戦にはしては上々の4着。前半35秒7でいきながら残すのだから、いきなりそのスピードを見せ付けた。2戦目は一転後方から、これは分からない。そして前走である3戦目。ダート1000mであるが、見事行き切って見せた。確かに粘りは足りなかったが、1000m競馬で逃げれるテンの脚があるということは、1700mの競馬でハナを取ることは容易いはずだ。結果は云々、この競馬ができたことが、今回の人気薄2着に結びついていることは言うまでもないだろう。
実績面でも、タイガルソンヌは他馬に遜色ないものを持っていると思う。先行力の項を重複する部分もあるが、デビュー戦の4着が秀逸で、あのハイペースの中、しかも初出走の身で4着に粘れるのだから、この1戦だけでも現未勝利戦では力が十二分に上だということが実証されている。また、2、3戦目は確かに着順だけみると物足りない印象を受けるが、牡馬混合戦ということもあり、それでいて1秒少ししか負けていないのであるから、牝馬限定戦で見せたパフォーマンスを考えると、やはり実績上位なのは変わりないのである。専門紙でも、やはり初戦内容から侮れないといった短評。いかに初戦が優れていたかが分かる。
血統については、タイテエムに関しては前述通り、スタミナ色の濃い血統で、自身も天皇賞春を制覇しており、父の産駒にももう1頭天皇賞春馬がいる。スルーザドラゴンは当年のダートの平均勝利距離をみてみると、1500m台で、いかにも1200m、ましてや1000mは不適。距離が伸びた方が良いようで、スルーザドラゴンからも距離を伸ばしたほうが良いことが分かる。加え、タイテエムの血統である。1400mのデビュー戦から、1200m、1000mと距離が短縮される毎にパフォーマンスが落ちており、この距離延長は同馬にとって待ち望まれていたものではなかったか。
以上、好走要因を挙げてみたが、何といってもデビュー戦でみせた素質の非凡さ、スピード能力の高さが今回、上手く引き出された。最後はニューモルトに差されたが、アタマ差の2着、逃げて最後まで粘ってみせた。調教も、前走よりは全体タイムも良く、札幌ダートコースで終い1ハロンは11秒9と、状態の良さもアピール。高島助手も、叩きつつ良くなっている、とのこと。今回が4戦目でキャリアを積みつつ、良化していったのだろう。
敗れた馬について。7頭立ての為、複勝圏内から漏れた1番人気のダイモンジ。今回と同じコースで前走9ヶ月休み明けで2着。ダートも初めてなら、1200以下のみを走ってきていた為、距離も初めて。これで2着、今回なので相当人気はあっただろうが、3着までだった。敗因を挙げるとすれば、1つは2走ボケ、1つは先行力の差だろう。マイペースで逃げた馬、2番手につけた馬の2頭の決着で、後方3番手につけていたダイモンジに勝ちきる競馬というのは酷だった。流れが向かなかったのが最大の敗因だが、それだけ札幌ダートは先行有利ということなのか。ブルーオレンジは出がいつも悪い。前走は0秒2差3着だが、上がり39秒3というのはどうなのか。実際、タイガルソンヌと同じ上がりタイムで今回あがってきており、これでは到底届かない。かなり難のある出遅れ癖がある上に、上がり39秒台しか使えないのであれば、いかに前走が優れてようと、勝ちきれる馬ではないと判断すべきだ。
タイテエムにも春が来ました!とは、杉本清氏の有名な実況の一幕。春までにデビューできなかったタイガルソンヌが夏競馬で素質の片鱗を見せた。この逃げて2着の内容なら、同コースならすぐにチャンスは来るだろう。






最終更新日  2015年05月16日 16時20分43秒
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2015年05月08日
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平成5年1月5日の中山6Rより。
この頃の山内厩舎といえば、ダンツシアトルが思い浮かぶ。ちょうど同馬が宝塚記念を勝ったのがこの中6Rが行われたのと同年代ではなかったか。このダンツシアトルが勝った宝塚記念はライスシャワーが非業の死を遂げたレースでもある。そんな悲しい出来事があったレースだが、ダンツシアトル自身、故障と戦った競走馬生活でもあり、7歳にしてようやくつかんだ栄光に、師も感慨深いものがあっただろう。私はこの17年後山内先生に、最初の愛馬、ルネッサンスブルーでお世話になることになる。
さて、話を中山6Rに移すと、このレース1、2番人気に支持されたのは前走でオースミポイントが勝ったレースに出走しており、2、3着だったダイイチアラシとミユキマツカゼ。オースミポイントは5馬身差の圧勝で、0秒8・5馬身離れた2着がダイイチアラシ、そこからクビ差で入線したのがミユキマツカゼである。ここで、2着(3着)といえど、0秒8差離れた馬が1番人気で普通に馬券に絡む競馬になるのか、ということを考えないとならない。確かに勝ったオースミポイントは強く、ダイイチとミユキの2頭は4着以下には更に4馬身の差をつけているが、同馬共、未勝利から勝ち上がったこの1戦だけで能力上位と決め付けるのは早計ではないか。特にこの中山6Rは距離大幅延長で1800mが未知の馬、3歳芝路線組からの馬と、全くの別路線で素質がありそうな馬が何頭か出走してきている。ダイイチアラシとミユキマツカゼのダートの安定性は認めねばならないが、このレースに出走している別路線組をよく吟味した上で、0秒8をも離れた2頭と素質だけを比べてみると、それは前者、別路線組のほうが上だろう。それは後述するとして、後は別路線組の適正面を考えていけば良い。
素質面から最右翼に支持し、取り上げたいのがダンツサーパス。ダートは3戦目だが、2戦して着外。だが、その2戦は1000mで、4Fも伸びているこのレースとは直結せず、参考外としたい。4戦目の芝1200mで初勝利を挙げ、続く札幌3歳Sで4着と好走。1F伸びた500万下で2、3着とし、前走は前週の3歳牝馬S(1200m)で9着。そして今回が全く未知の領域となるダート1800mという舞台だ。まずこの舞台は合うのか、というのは置いておいて、前述した素質は人気2頭より上ということを証明したい。1400m芝ながら、同クラス2、3着としているのは500万下の中ではトップクラスとみてとれるし、特に3走前の2着は内容も濃く、8-5-3という通過順から0秒2差の2着にきている。未勝利を勝ったばかりで、何とか2着に滑り込んだダイイチアラシ、同3着のミユキマツカゼよりは力が上と捉えれよう。条件は違えど、ダイイチアラシ、ミユキマツカゼに重賞4着する力があるかといえば、答えはノーだろう。積み上げた実績はダンツサーパス自身の高い資質を示しているといえる。次に、距離適正だが、管理する山内師は「前走は忙しすぎた。これぐらいの距離のほうがよく、血統的にダートも大丈夫」とコメントしている。距離が伸びたほうが良いのは明らかで、1200mから1400mになった芝500万で馬券圏内に連続で突っ込んできており、1200mの時とは内容が一変している。また、脚質的にも前、前で競馬するわけでもなく、長く脚を使うタイプなので、短距離は明らかに忙しく、合わない。ここまで距離延長してくるということは、距離が長ければ長いほうが良いという師の考えだろうし、脚質的にも理に叶っているといえる。素質は最上位で、距離大幅プラスというアドバンテージを持って出走したダンツサーパス。素質と、距離延長のメリットを組み合わせれば、自ずとこの馬が浮かび上がってくるのではないか。
押さえておきたいポイントをまとめると、このレースで人気上位だった2頭を、前走同クラス同条件だけで判断するのは軽率だということ。むしろ、0秒8差離されての入線で、果たして別路線組を捻じ伏せる能力がこの2頭にあるのかと、疑問を持たなければならない。そうすると、そうではない、別路線組から狙ってみよう、という解答にいきつくはずだ。次に、その中でも重賞4着を含む500万で常に結果を残している素質最上位のダンツサーパスに着目をすること。合わない条件でこの結果であるから、脚質的にピッタリなこの条件に出走させてくるということは大きなプラスで爆発が期待できるということ。この2点である。実際のレースでは、テン乗りの田中勝騎手が中団から脚をため、徐々に進出、最後1/2馬身とらえたところがゴールだった。騎手もダート1800mピッタリの競馬をし、ダンツサーパスも適正を遺憾なく発揮した。






最終更新日  2015年05月16日 16時21分36秒
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2015年05月07日
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2014年は、コパノのオーナーこと、小林祥晃さんの持ち馬がフェブラリーS、高松宮記念連勝と、Dr.コパさん競馬での開運の年だったように思う。中でも、フェブラリーSのコパノリッキーが印象深い。単勝300倍を超える万馬券で波乱を演出。フェブラリーSを勝った後も、ダートの一線級で活躍しており、今後の活躍も見ものである。そんなDr.コパさんの馬は、同じ年の佐賀の中島記念でも波乱を演出。その主人公、コパノエクスプレスについて、激走理由を紐解いていきたい。
A級の好メンバーが揃った1戦。流石にファン投票で選ばれた馬達だ。中でも人気の中心がサウスパシフィックとエスワンプリンス。前者は佐賀のA1クラスでも圧倒的な安定感を誇り、特に前走の同距離でのA1級勝利は九州大賞典での敗戦ショックを完全に払拭してみせたといえる。安定感を買い、◎。エスワンプリンスは地方全国交流で好走が続く。だが、その距離は専ら1400m以下で、2000mの距離がどうかといった感。ただ、2000mで3勝している実績もあり、距離は持つが、再度この一線級相手でこの距離は?と思いここでは▲。この2頭を中心に売れていったが、コパノエクスプレスに至っては7番人気、私も消しという評価だった。前走は圧勝していたが、A2の平場。他の特別レースも勝ち切るまで至らず、2~5着の着順が目立った。その為、このメンバーでは足らないと踏んでのこの人気だったのであろう。だが、コパノエクスプレスとて、このレースに出走できるだけの馬。ストロングポイントはいくつもあった。
まず、前走の圧勝劇は、A2レベルで勝っただけ、とも捉えられるが、逆に言えば、A2平場ならアッサリ勝ってしまう、A2レベルにいる馬ではない証でもあると思う。実際、逃げ脚質でない同馬が逃げて後続を完全に完封である。強さが際立ったレースだった。では特別ではどうか。5走前の烏帽子岳特別と、2走前の周防灘賞をみてみたい。烏帽子岳特別は人気のエスワンプリンスが逃げ切ったレース。このレースにはサウスパシフィックも出走しており6着、エスワンプリンスからは1秒8をも差をつけられていた。コパノエクスプレスは3着、エスワンプリンスには0秒9あけられたが、逆にサウスパシフィックには0秒9離してみせた。このレースが9月、上の相手でも存分に戦えるだけの力は見せていたのだ。2走前の周防灘特別は2着、特別でもきちんと連対を果たしている。ここは最後方から追い込んで2着とここもまた、違った競馬をみせている。それでいて次走は前述通り逃げての圧勝であるから、2走前から体調も上向いてきていた兆候があったのかもしれない。管理する東師は、具合はいいと話しており、やはり、体調はこのところかなり上向いてきているのだと推測される。このことは、近走成績から予想者が肌で感じるしかないのだが。
コパノエクスプレスの成績をみてみると、A級でも通用する能力を持ち、前走圧勝、2走前最後方から差して2着など、上昇度もある。だが、それでも2000mは不安などのマイナス要素もあった。だが、そこをマイナスからプラスに変えたのは、今回のケース、やはり人の力ではなかったかと思う。管理する東師はリーディングトレーナー。サウスパシフィックも東師の管理馬だ。そして鞍上の真島騎手は佐賀リーディング3位、連対率は39.7%を誇る。上位人気2頭の鞍上が、佐賀1位、2位の山口勲騎手、鮫島騎手である。コパノエクスプレスの最後もう一押しは、この2人による人間の力であったと私は思っている。
レースでは、逃げるコスモウィローを捉えたサウスパシフィックが直線先頭。こうなってしまったら後は独走。山口勲騎手のレース運びの上手さが光った。そして勝負どころから序々に進出、エスワンプリンスを差し切ったコパノエクスプレスが2着、3着にエスワンプリンスが入った。東師のワンツー、騎手でもトップ3人のワンツースリーであった。勝負どころでペースが上がって後続勢は前を捉えようにも、上がったペースについていけない馬がほとんどだった。その中でただ1頭、サウスパシフィックだけが猛然と追い込んできた。これは状態の良さに他ならないし、真島騎手の仕掛けの上手さもあるだろう。サウスパシフィック、エスワンプリンス以外の馬は実力伯仲と思っていた(その中でもアドマイヤツバサに色気があったのだが・・・)私もこれは納得、人が為せる競馬であった。
このレースでコパノエクスプレスは2着。そういえば、ラブイズブーシェをグランプリに出走させたく、Dr.コパ氏がファン投票を呼びかけていたのを思い出した。出走は叶わなかったが、出走叶ったエクスプレス号が佐賀のグランプリで2着。コパさんの馬が席巻した競馬界、グランプリでも波乱を演出してみせた。






最終更新日  2015年05月16日 16時22分40秒
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2015年05月06日
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もう昨年退会してしまったが、私が最初入会した一口馬主クラブというのが、ブルーインベスターズであった。2世代、2頭所持していたが、2頭共未勝利のまま引退してしまった。2頭共、自分の目で選んで出資したわけであるから、悔いはない。むしろ、いかに未勝利であろうと、走ってくれたということに感謝している。本当にありがとう。そんなブルーインベスターズの前身は荻伏レーシングクラブ。そんな荻伏レーシングクラブの活躍馬の一頭が、ダービー卿チャレンジトロフィーを勝つオギティファニーだ。1800万円の40口募集で45万円。昔の口数が少ない募集を考えると、この45万円というのはごく当たり前なのだが、現代の誰もが一口馬主になり易い400口募集の考え方を思うと、とても45万には手は出せまい。私はリスクの少ない現代型の、口数が多く、一口あたりの金額が少ない方が良いと思う。そういった時代に育ってしまったからかもしれないが。
話が脱線したが、そんなオギティファニーはスマコバクリーク×BMSソーブレスドといった血統。そんなBMSソーブレスドを持つメイフレンドが今回の主役だ。BMSソーブレスドは父フォティテンで準オープンで活躍したレッドマルス、父フジキセキで愛知杯2着があるブルーエンプレスがいる。活躍馬をみるとどちらかといえば芝向きなのだろう。今回この未勝利を勝つメイフレンドもデビュー戦は中山の芝マイルを使われている。その後、中山の芝2000mを使われて、一気の距離短縮の今回のダート1200mを使ってきた。思い切ったことをしたが、結果、これが功を奏する。デビュー戦は13頭中5着だったが、2番人気と支持を集めていた。先行して、4角では先頭に取り付く競馬。最後は粘りを欠いたが、前へ行くという本質が見えた競走ではなかったか。続く2戦目も同じような感じの競走だった。道中を6番手で進めるが、3角では既に先頭に立つ果敢さを見せ、4角もハナで回ってきた。こちらも最後粘りを欠いたが、メイフレンドの行きたがる性格がみてとれる。ならばと、ダート1200mで最初から最後まで行き切るのが良いのではないかと判断した陣営は良き英断を下したと思う。管理する保田師も「テンのスピードがあるが、まだ粘り足りない。距離的に変わり身を期待」と話しており、芝の1600mや2000mの距離でテンにいけ、粘り足りないのでこちらを使ったことを思わせるコメント。元々は素質馬で、続けて中山開催で使える調子の良さ。条件が揃えばまずこの馬の出番だったか。
しかし、人気が一本被りしていたのはメイフレンドではなく、関西馬のプレイベストアダモ。阪神ダ1200で2着があるなど、ダートでは(0,1,1,1)と安定。関西馬が遠征してくる面もあってか、人気になっていた。2走前は2番手から追走して、2着と非常に内容のある競馬を見せていた。しかし、前走は先行集団がゴチャつき、力を発揮できないまま、11着大敗している。スンナリが条件だが、いくらゴチャついていたとはいえ、前走11着の馬が単勝1倍台の圧倒的人気の買うのは疑問符がつく。しかも、今回3戦目で条件がピッタリ合い、ベストパフォーマンスを発揮できそうなメイフレンドと、前走11着で、今回も行けるかどうか分からない内枠のプレイベストアダモなら信頼度的にはメイフレンドではなかったか。レースでも、逃げてそのまま粘ったメイフレンドに対し、プレイベストアダモは4番手からの競馬。外に出し伸びてきたあたりは力を見せたが、器用さがない分、スンナリハナという条件の揃ったメイフレンドには及ばなかった。この2頭を分けたのは、「条件替わりの上積みの大きさ」、「展開」の2点だろう。この2点をきちんと分析できていれば、メイフレンドの単勝はとれていたのではないか。1.9倍と3.1倍。2強の様相そのままに、2頭で決まる格好となったが、オッズ的妙味は、メイフレンドの単勝にあった。
BMSソーブレズドの粘りを見た一戦。その何年か後、ブルーインベスターズと名前を変えた荻伏オーナーズはブルーコンコルドという一頭の馬を巡り合う。現在でも、プレミアムブルー、ブルーデジャヴといういった馬が何十年だった後も活躍している。私もブルーインベスターズの会に身を置いていた人間の一人として、ブルー軍団の今後を追いかけていきたい。






最終更新日  2015年05月16日 16時23分25秒
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2015年05月05日
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地方競馬回顧集も日付が変わって1998年1月5日の水沢3Rから。C3級のこの一戦。見渡せばタケデンボンドの戦績が一際目立っている。今冬の水沢競馬では連続連対。2走共相手が悪かった感があり、特に前走、ツキナイスが勝った組で2着した際は3着に0秒7もの差をつけており、このレース出走馬とも、相手関係は差別化できていると言える。その3着馬がこのレースにも出走しているレインボービューであり、この馬を物差しにすれば更にタケデンボンドの力関係が同レース他馬と済んでいることが実証されるが、ここでは後述とする。実際のレースではタケデンボンドが2着に6馬身もの差をつけて圧勝するのだが、2着がシンガリ人気のベッププリンスだった。ベッププリンスの買える要素というものを探していきたい。
圧勝したタケデンボンドは1倍台の人気で、人気も力も抜けていた。2番人気以下はどうだったのだろう。先程タケデンボンドとレインボービューの力関係の差別化は終わっていると書いたが、レインボービューの2走前を考えるとここで2番人気に支持されていたトキオサファイアとも同じことが言えることとなる。トキオサファイアは2走前はレインボービューと同じレースに出走、タイム差なしの競馬だった。続く次走が勝ち馬から0秒2差の3着であるからここでは人気していたのだろう。だが、前走のレベルがツキナイス組と同程度であったかは分からないわけであるし、前々走だけみれば、(レインボービューと同タイム=前走でレインボービューはタケデンボンドと勝負付けが済んだ)タケデンボンドと差別化が済んでしまっている一頭に過ぎないのである。
ベッププリンスは、タケデンボンドと同じツキナイス組。ツキナイス組はこのレース出走9頭中5頭おり、2着タケデンボンド+0秒4、3着レインボービュー+1秒1、4着ベストイチバン+1秒3、7着ベッププリンス+1秒8、8着グリーンリック+2秒2である。ベッププリンスからレインボービューまでは0秒7差。この差なら逆転は不思議ではない。またタケデンボンドが抜けている存在なら、2着以下は混沌となるのは目に見えていて、力以上に展開が左右されるケースが多くなる。タケデンボンドからはるか6馬身後方の話だから、それも納得だろう。ツキナイス組は連続連対し、ここでは圧勝したタケデンボンドが0秒4差つけられたレース、トキオサファイアが出走した組よりは高レベルレースと考えられなかったか。
だがそれでもツキナイス組からベッププリンスだけを狙い撃ちするというのは難しいだろう。考え方としては、抜けているタケデンボンド軸の枠連、相手はツキナイス組の3~7着馬の枠連、4点買いか。枠連は57.9倍と荒れた。タケデンボンドの人気を考えれば、いかにベッププリンスの人気がなかったが分かる。こういった人気の馬が突き抜けた場合の2着、3着には人気薄が突っ込んでくることを感触として持っておかなければならないと思う。
ベッププリンスの父はハープアイル。北海優駿のシャーペンアイルを輩出した。シャーペンアイルは10歳を超えても高知競馬で走っていたので私もよく知っている馬だ。ハープアイルの父はシャーペンアップなので、シャーペンアイル祖父と父からとった名前だ。ハープアイル自体は決して良い繁殖成績とは言えないが、BMSに入ってもホクセツカントリーが中央勝ち馬となるなどBMSとしても現在でも活躍している。現役ではシンワツヨシが南関東での勝利を重ねるなど、来年以降もハープアイルの血は全国各地で活躍していくことだろう。このシンワツヨシ、父ブラックホーク、母父ハープアイル、何とも渋い。






最終更新日  2015年05月16日 16時24分25秒
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2015年05月04日
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1998年1月4日水沢競馬6RC2より。シェルシュールドールは父は大種牡馬ノーザンダンサー、母にゴールドリヴァーという血統、母のゴールドリヴァーは凱旋門賞、ロイヤルオーク賞、カドラン賞などを勝つ。シェルシュールドール自身もG3を勝ち、母の血を受け継いで、西山牧場に繁用された。産駒はブランドノーブル、セントギャロップなどを輩出したが、これでは物足りない。そんなシェルシュールドール産駒のセントアプローズ、シェリフズスター産駒のセントシェリフが1着となり、西山牧場ワンツーとなった水沢競馬の回顧録。ここでは主に、セントアプローズに着眼してみてみたい。
セントアプローズはここでは8番人気という低評価。複勝は8.2倍であった。ここまで評価が下がったのは、後に示す前走の内容だろうが、その前のレースの同馬の走りを見てみると、ここで狙えないことはないことがが分かる。前走成績、その前の成績に着目していきたい。
前走は12月22日のC2級のレース。このレースでは勝ち馬から1秒8、千切られ、8着に敗れている。このレースに出走して、今回のレースに出走している馬も他に3頭おり、ドラゴンブライト(2着・勝ち馬とは0秒5)、ヨウコウ(4着・勝ち馬とは1秒2)、テンマダイリン(9着・勝ち馬とは2秒3)である。これだけみるとドラゴンブライトとは1秒3の差がついており、逆転は考えにくいように思える。このセントアプローズの前走の敗因を挙げるとすれば、騎手も一つありそう。最近は菅原騎手騎乗でずっと来ていたのだが、前走だけ遠藤騎手。遠藤騎手がセントアプローズに乗った場合は(0-0-0-5)である。対して菅原騎手が乗った場合は(2-2-1-9)、同馬がここまで(4-9-2-19)と、複勝圏は50%近くを占めるのに対し、遠藤騎手の騎乗成績が悪すぎるではないか。何故、前走だけ遠藤騎手に乗り替わったかは定かではないが、前走で6度目の着外を喫した遠藤騎手から菅原騎手への乗り替わりはどうみても鞍上強化だろう。
不本意な乗り替わりもあり、8着に敗れてしまったセントアプローズだが、前々走から5走前をみてみると、ここでは実績上位なのではないかととれる。詳しくみていくと、5走前のC2級は5着で0秒9差、4走前のC2級は1着、2着馬と0秒1差、3走前は特別戦に出走、最低人気だったが、0秒9差の8着、前々走のC2級は4着で0秒8差であった。非常に堅実な面を持ち合わせており、全て着差は1秒0以内である。特に特筆すべきは、現級で勝ちきれる能力があること(4走前の1着)、特別レースでも崩れなかったこと(3走前の8着)であろう。このレース出走馬である、ミサイルアモンとは、4走前勝った際に一緒に走っており、その時はミサイルアモンは4着に敗れている。ミサイルアモンは前走は現級勝ちをしており、この馬に先着、レースでも1着であるから、能力が通用しないはずはない。加え、12月1日の荒川特別では、最低人気であったが、健闘し、0秒9差。着順だけみれば8着だが、着差を考えると良く走っており、他に特別レースを走った馬はこのレースを勝つことになるシェリフズスター産駒のセントシェリフのみ。そのセントシェリフも前走シルバーステッキ賞で7着、2秒5差であるから、セントアプローズは8着ながら良績と捉えることができるのではないか。前走、先着を許したドラゴンブライト、ヨウコウの成績もそれまでは平々凡々。特にヨウコウは今回2番人気に支持されていたが、C3から上がってきて頭打ちになっていることを考えると、何故ここまで人気しているのかが分からない。ドラゴンブライトも、前走こそ2着だが、それまでは掲示板に載るのがやっとという状態。しかもC3あがりでヨウコウの2着があるブライアンズエースに完敗では、能力も疑いたくなる。そんな中、現級勝ちがあり、特別でもそこまで差のない競馬をし、崩れなかったセントアプローズの戦績というのは光るものがあったのではないか。
鞍上強化、実績上位のセントアプローズが8番人気2着と、結果を出してみせた。やはり慣れた菅原騎手が良かったようだ。前走の着順だけみるのではなく、しっかりと近走を分析するのがミソ。私の予想スタイルはオーソドックスである。オーソドックスな予想こそ、時間を費やしてしまうものだが、その時間が流れるのがまた楽しい。オーソドックスこそ、派手さはないが、実績、近走成績と、既に確定しているものを列挙していくので、妙に説得力があるのもオーソドックスな予想ならでは。地方競馬の予想屋の方々も皆、こうしている。メソッドを立てて予想することも面白いのだろうが、如何せん、私にはその能力が現在は欠如しているように思える。しかし、オーソドックスな予想、回顧を続けていればやがて、己の身となり、血となっていくのではないかと信じ、私は今日も予想、回顧を繰り返す。






最終更新日  2015年05月16日 16時25分19秒
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2015年05月03日
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1993年1月31日の東京競馬1Rより。
この時期の4歳(現在というと3歳)のダート未勝利戦は芝で使われてきた馬が、ダートへ活路を求め、結果を出し始める時期でもある。カミノトルーンもそんな1頭だった。カミノトルーンは父ロイヤルトルーン。ダート8.5Fの重賞の勝ち馬で、やはりこの馬自身ダート向きではあったのだろう。血統背景からも期待できたということだ。以下、相手関係をふまえ、好走要因をみていきたい。
このレース、1.5倍の圧倒的支持を受けていたのがユーワスイートだ。初ダートの前走が3着、着差も0秒3と、このメンバーでは最右翼の実績を挙げた。近走、これほどの走りをダートでしている馬はいないし、順当ならこの人気も頷ける。実際のレースでも2馬身差で未勝利脱出を果たすことができた。目立つのはこのユーワスイートぐらいのもので、他出走馬11頭の前走成績をみてみると、勝ち馬から0秒8差であがってきている馬が2頭いて、後は1秒0以上離されてのゴールだった。その中でカミノトルーンが3着以下に3馬身の差をつけて連対を果たした。カミノトルーンが他馬と違った点は何だったのか。
前述したように前走不振な馬が多く、逆に言えば、このレースはどの馬にもチャンスがあったということだ。その中で上位に来るには何か特筆すべき上積みがないとならない。その上積み点、カミノトルーンの場合は状態の良化、ダート2戦目だったのではないだろうか。まず状態面。鈴木助手に依ると、「ここにきて攻め馬の動きは良くなっている」とのことだ。過去3戦がいずれも14番人気だったのは、攻めの動きがイマイチだったからであろう。それでも、9、9、6着と来ていたのは実戦向きだったからこそ。それが攻めも良くなってきたということは、この馬にとっては他馬以上の大きなプラス。攻めの良さは実戦にも大きく?がった模様だ。次に、ダート2戦目ということだが、前走はダート1800mで6着。通過順が(2-5-7-8)、先行できる力はあるものの、距離を伸ばすにつれ、スピードがなくなってきている証拠だ。2Fの距離短縮は功を奏したといっていい。加えて、血統背景からダートがプラスに働くといった点は前述の通りだが、前走は位置を下げながらの盛り返しての6着、4コーナーでの不利もあり、牡馬混合戦。これだけのマイナス要素があっての6着であるから、今回の牝馬限定戦での変わり身というのはこれも他馬を凌駕していたのではないか。
事細かくカミノトルーンの好走要因について述べたが、私が考える一番の好走要因は、状態の良化だろう。新馬戦16頭立ての14番人気ということは、攻めがそれだけ不十分だったということ。中2週でも一杯に追えて併せ馬で先着するまでになった同馬。実戦で使われつつ、中身がしっかりしてきたのだろう。鈴木助手からもそんな言葉が伺えた。






最終更新日  2015年05月16日 16時27分10秒
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