2016年09月16日

セクレタリアトの血唸る!カールフェニックス、スッと先行粘り3着!

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平成5年1月30日東京1Rより。
4歳未勝利ダート1400mとなったこの一戦、芝からの転向で初ダートのシービーソヴリンと叩き2戦目の好素材メジロライリーの一騎打ちとなった。逃げるメジロライリーを追い通しだったシービーソヴリンが僅かに交わしたところがゴール。流石は新馬戦3着、前走の未勝利馬ながら500万特別戦掲示板の底力を見せ付けた。完全に力で捻じ伏せた格好で、追い通しだったことからも、ダート適正は高くなかったのだろうが持っている力で未勝利を突破してみせた。メジロライリーには迫られたが、それでも3着以下には9馬身。松山康師も「2戦した内容からも能力は高い」とコメントしているように、芝で示した能力だけで勝った印象。逆らえなかった。これに迫る惜しい競馬をしたのがメジロライリー。昨夏の函館芝でいいところがなく2戦した後、2週前の中山で休み明けを叩かれる。3番人気に支持されたが13着と大敗、距離を2F短縮させてここに臨んできた。陣営も、今回は調教通り走ってくれれば、とコメントしているように、調教では素質の高さを示していた。前走は流石に負けすぎだろうとも捉えられるが、出遅れてのものであったし、何より休み明け。そこから今回は距離短縮したこともあって大外から果敢に逃げ、勝ち馬とハナ差の競馬。横山典騎手の巧さとメジロライリーの素質がうまく合わさっての素晴らしい競馬であった。この競馬なら勝った馬を誉めるべきで、叩き2走目で完全に軌道に乗った同馬も強かった。やはり攻め馬でみせていた素質と、コ-ス替わり、騎手で判断して、違うレースになることを予測しないとならなかった。それにしても見事な一変劇であった。
強い2頭が強い競馬をして後続を大きく突き離したレースであったが、中でもメジロライリーの逃げは勝ちに等しいもので、素質を生かせない負けが続いていたところでの2番人気に応える走りはお見事であった。ここでは、同じく逃げて、結果3着に粘ったもう一頭の一変馬、カールフェニックスの買い要素をみていきたい。
カールフェニックスはセクレファスター産駒。あの2年連続米年度代表馬で3冠馬のセクレタリアトの直仔という良血だ。セクレファスターの産駒からみれば、阪神大賞典を勝ったナムラモノノフや、小倉記念などを勝ったテイエムオオアラシを出しているが、そこは父が歴史的なダート馬。ダートスピードも持ち合わせている。そのダートスピードの一端を見せたのが2走前。年が明けて4歳となった初戦の中山ダ1800m戦で2番手からの競馬を敢行できたのである。4角からズルズル下がってしまい、15着に敗れるが、この時期に先行できる面をみせたのは大きかった。前走が今年ダート2戦目だったが、通過順6-7-6-6で1秒8差の7着。切れる脚がないため、この着順となったが、逃げれていたらどうだったであろう?この2走の内容からメドを立てたと捉えられないだろうか。実際のこのレースの4,5着馬に関して、前走をみれば1秒5差以上はつけられていたし、先行力からいえばカールフェニックスのほうが一枚上。2走前2番手から先行できたのが大きく光る。今回、カールフェニックスは2走前と同じく先行し、前走と同じく切れる脚はないが、粘りのある脚をみせた。2ハロン短縮がうまくカールフェニックスの良さを引き出してくれたと思う。ラチ沿いを進み、単勝138.0倍のブービー人気を嘲笑うかのような激走を演じてみせた。
カールフェニックスの好走要因をまとめると、2頭抜けている馬がいたが、馬券に絡むもう1頭を精査した場合には、カールフェニックスを浮上させることができたということ。その理由としては、4歳になってから先行できることを示していたということと、前走7着と悪くなく、通用するメドは立てたということ、1800mからの2ハロン距離短縮で、気分良く走らせることでの粘りが考慮できるということ。これらが考えられると思う。同じような馬が多い場合は、この距離の場合は先行力を買うべきである。大敗したとはいえ、2走前に先行力を示してくれていたことを評価すれば、ここでも買えていたであろう。
複勝14.5倍のカールフェニックス。同馬が持つスピードは、セクレファスターの重賞勝ちの仔が持つ持続した長い脚を使えるスピードではなく、セクレタリアトから伝わったダートでのスピードではないかと思う。ベルモントSを31馬身離したあの「ダートでのスピード」が、微量でもカールフェニックスに残っていた…そう思わざるを得ない。





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最終更新日  2016年09月17日 13時49分11秒
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