2014/10/26(日)00:14
「マラヴィータ」
デ・ニーロとファイファーの主演でも面白くない作品があるものだ。
人気絶頂のときなら、長蛇の列の観客が並ぶんだろうけれど、定員制や指定席制になった今の映画館では、そんな光景も望めないだろうな。
何が面白くないって・・・家族ぐるみの逃亡って、アリなの?
「ボーン・アイデンティティ」などに見られるFBIがらみの保護システムや暗殺者たちからの逃亡はスリリングで現代的であった。そのような緊迫感あふれる作品で打ちのめされるような緊張感からすると、老人のよもやま話くらいゆるんだ感じになっている。冒頭の設定がわかりづらいので、登場人物の関係性やその存在を理解するときには物語はずいぶんと進んでしまっている。
スリルとサスペンスを売りにすべき作品なのに、残酷で非情なわりになぜか安心感を持ってみてしまった。(それはDVDで見たせいなのか?)
というわけで、有名キャストをもってしてもヒットしなかった作品と思えた。
2013年/アメリカ・フランス/111分/PG12
監督:リュック・ベッソン
出演:ロバート・デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ、ダイアナ・アグロン、ジョン・ドレオ
原題:THE FAMILY/MALAVITA
お薦め度
「マラヴィータ」★★★(60%)