マイライフ・マイシネマアルカディア

2014/11/16(日)15:23

「大統領の執事の涙」

家で見た映画(1735)

原題は”The Butler”、『執事』である。 本当にこれだけの題名でいいはずなのに、邦題はわかりやくす”大統領”とつけて、感情移入まで起こして”涙”を付け加える。それだけで、泣ける映画、泣く作品だと思ってしまう。感動したい日本人の観客に足を運ばせるためとはいえ、涙は余計だ。作品を見ると、主人公の”苦悩”が見て取れる。ゆえに”苦悩”とつけたほうが、作品を表している気がするが、それだと客は呼べないのだろう。 さて、この作品、とてもアメリカらしい作りだ。出演者すべてがそうだ。実在の人物、特にアメリカ大統領が続々と出てくるので、彼らに似た風貌の役者をキャスティングしている。似ているものもいれば、雰囲気だけのものもいる。はたして主人公の執事は実在の人物と似ていたのだろうか。 というわけで、キャスティングはそうそうたるメンバーだ。 もう映画で見ることもないだろうと思っていたジェーン・フォンダがナンシー・レーガン役で登場。本人らしさが良く出ていた。亡くなって新作では見ることができなくなったロビン・ウィリアムズがアイゼンハワー役で勇姿を見せ、マライア・キャリー、ジョン・キューザック、キューバ・グッディング・Jr.、テレンス・ハワードと名だたる出演者が続く。 綿花畑の奴隷から執事にまでなった主人公の半生(ほぼ一生)を描き、公民権運動で揺れるアメリカの時代とともに苦悩した家庭を描き、その生活を知る上でもユニークな作品である。 2013年/アメリカ/132分/G 監督:リー・ダニエルズ 出演:フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、マライア・キャリー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、キューバ・グッディング・Jr.、テレンス・ハワード、レニー・クラビッツ、ジェームズ・マースデン、デビッド・オイェロウォ、アレックス・ペティファー、バネッサ・レッドグレーブ、アラン・リックマン。リーブ・シュレイバー、ロビン・ウィリアムズ、ヤヤ・ダコスタ、アムル・アミーン、コールマン・ドミンゴ、ネルサン・エリス、ニーラ・ゴードン、イライジャ・ケリー、ミンカ・ケリー、モー・マクレー、パーネル・ウォーカー、ジェシー・ウィリアムズ 原題:The Butler お薦め度 「大統領の執事の涙」★★★★(80%)

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