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2017/03/12(日)11:54

Nコン2017 課題曲発表

音楽(119)

昨日、録画した『Nコン2017』の課題曲発表の番組を見た。 小学校の部「いまだよ」 作詞は『羊と鋼の森』で本屋大賞を受賞した宮下奈都さん。駅前の書店で文庫本『終わらない歌』を読んで、衝撃と感動を得た。気になる作家さんである。歌詞を見た。詩だな、と思った。詩である。歌詞である前に、詩である。詩だと感じた。その詩に、曲がついた。信長貴富さん作曲である。めずらしい氏である。どうも本名らしい。上智大学卒コンビの作品となった。 「夢なんてなくてもいい・・・」という歌詞から、つまらない内容、つまならい曲になる、と思えたが、この詩を書いた宮下さんの真意。宮下さん自身、夢のない子供だったとのこと。三人のお子さんがいるが、みなキラキラしている子供たちではないとのこと。けれど、夢がなくても大丈夫、生きていることの素晴らしさを謳った曲だと思う。宮下さん自身が、初めて合唱を聴いて涙したように、前向きの曲だと話されていた。私も、そう思う。そして、私もお手本の合唱に感動した。小学生のみなさんに素敵な曲をプレゼントできたと思う。あっぱれである。 中学校の部「願いごとの持ち腐れ」 秋元康さんの作詞。まず、題名をきいて、なんだこの題名は?と思った。”腐れ”という言葉が忌み嫌う。詩の中にも”腐れ”は出てくるし、”黄昏”もあるし、曲調もあまりいい感じがしなかった。全体に良くない感じ。いつもはアーティスト(歌い手)が作る中学校の部。作曲者もコンペで選ばれたという。AKB48の秋元康の曲作りと同じだ。とても良い曲だとは思えない。編曲もされたが、あまり手は加えていないようなことが書かれてあった。さらに、AKB48による、女声三部のお手本合唱。声にまとまりがなく、ハーモニーが感じられない。努力はかうが、この程度では予選通過も難しいと思えるレベルでしかない、と思う。参考にはならない? 高等学校の部「君が君に歌う歌」 これは、制作が遅れ、今回の発表にはならなかった。作詞はElvis Woodstock、って誰だよ?と思ったら、リリー・フランキーさん。洒落(しゃれ)なのか、何なのか?歌詞しか、わからないけれど、いい詩だと思う。作者の立ち位置は2008年の中学校の部で「手紙」を書き下ろしたアンジェラ・アキと同じである。いや、違うのか?「手紙」は15歳の主人公が未来の自分へ今の気持ちを吐露する内容。「君が君に歌う歌」はいつかの君が君に歌う歌。未来の君が君に歌う曲とあるので真逆なのかも。いづれにしても、今の自分を鼓舞する曲である。作曲家はプロである。音楽大学を出て、数々の作曲を手掛け、いくつかの賞を受賞している大島ミチルさん。素敵な曲を作ってくださる気がする。まもなく、出来上がるが、早く聴いてみたい。

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