マイライフ・マイシネマアルカディア

2019/06/22(土)23:33

「X-MEN:ダーク・フェニックス」」

映画館で見た映画(514)

X-MENシリーズもこのところ見ていなかったので、メンバーの入れ替わりで初見にちかい人物もいて、なかなかとらえどころが難しかった。しかし、まぁ、特殊能力保持者という認識で、なんとか。今回の主人公、ジーン・グレイは最強というか、超強という言葉をあててもいいほどのむかうところ敵なしで、恐ろしかったね。また、敵役も超強で、対決がしびれる。 醍醐味、見どころはそこかしこにあり、銃撃戦、対戦と続くスペクタクルな戦闘は常軌を逸している。それだけで十分で、反面、内容が入ってこない(笑)。なんとか、話についていって、エンディングまでいくけれど、これでよかったのかな、と思ってしまう。 大画面でのスペクタクルに大音響。振動が空気を伝わりわがふくらはぎを揺らしたので、驚いた。 2019年/アメリカ/114分/G 監督:サイモン・キンバーグ 出演:ソフィー・ターナー、ジェームズ・マカボイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルト、タイ・シェリダン、アレクサンドラ・シップ、エバン・ピーターズ、コディ・スミット=マクフィー、コタ・エバーハード、アンドリュー・ステリン、ジェシカ・チャステイン 原題:Dark Phoenix お薦め度 「X-MEN:ダーク・フェニックス」★★★★(80%) 字幕翻訳: 松崎広幸 注!!ネタバレ!!  作りというか、話の骨子が古い気がする。詳細は説明なく(住む星を無くした宇宙人との説明はある)、ジーン・グレイの敵役として登場し、悪役を演じきる。勧善懲悪を持ち込んだ古い仕立てのように思える。壮絶でスペクタクルな対戦シーンが続き、銃弾が霰のように降りまくる作品では、あまり込み入った人物の立ち位置を描きにくかったのか。それとも、主人公ジーン・フレイの葛藤、心と感情の問題が肥大化して、その点にフォーカスを当てたいがために、宇宙人に感情はないように設定したのだろうか。いずれにしても人間だけでなく、ミュータントを凌駕するほどの強靭な宇宙人たちなわけだから、あっさりと地球征服できるものなのでは、と思えてしまう。また、ミュータントにしても人類以上の力を持ち、数も相当数いるのであれば、人間に支配される地球の一部となるのではなく「猿の惑星」のように「ミュータントの惑星」として地球地図を塗り替えることもできるのではないだろうか。いきすぎた話ではあるが、ここまで進出してきたら、グローバルな話にならざるを得ないのでは。 今回、太陽のフレアと間違えた炎のパワーを取り込み、人間だけでなく、ミュータントをも超越した超力を持ってしまったダーク・フェニックスことジーン・フレイが命を投げ出してまで宇宙人を絶滅せんとする必要はあったのだろうか。宇宙人の仲間とパワーがいまひとつわからないまま、大激戦になってしまった。 見ごたえは十分なのだが、いまひとつしっくりこないのはなぜ。

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