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2019.10.19
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カテゴリ:映画館で見た映画


映画「真実」を見に行ったのは、体育の日(10/14)だった。
この日はTOHOシネマズデイということもあり、昼のちょうどいい時間帯TOHOシネマズでは満席・ほぼ満席でどの作品も見られないか、見るなら最前列といった状態だった。台風19号上陸ということもあり、様子をみてから予約をと考えていた私は完全に出遅れた、というわけだ。それならと、他の映画館を新宿や渋谷で探してみても新宿ピカデリーも新宿バルト9もTOHOシネマズ渋谷もほぼ満席であった。よほど人気のない作品なら若干席に余裕はあるが、わざわざ都心まで出かけて興味のない作品を見るくらいなら、TUTAYAにでも行った方がましだと思い、映画を諦めかけた。念のため、都内全域で探してみたところ、TOHOシネマズ日比谷だけは見やすい席にも空席があり、日比谷に出かけることに決めた。

電車などが止まったり遅延してはと早めに家を出たら11時前に東京ミッドタウン日比谷についてしまった。1階からはいると玄関は老人集団でごった返していた。70代80代とおぼしき老人たちが大挙して押し寄せていたのは何かわからなかったが、その老人たちの間をゆっくりとすり抜けエスカレーターに乗った。2階に上がった通路を真っ直ぐ進むとまだシャッターが下りている。警備員が11時開店を知らせ、待つことにした。たぶん迂回経路で4階の映画館まで上がれるのだろうけれど、1時間も早くついてしまったのでショップ開店を待つことにした。シャッターが上がり通路を突き進みエスカレーターで3階に上がる。と、ここは3階どまり。4階へ行くには別経路のようだ。しかたなく迂回するようにぐるっと通路を巡り映画館の4階に上がるエスカレーターに到着した。ショップ開店をまった十数分は無駄だったなと自嘲しながら、エスカレーターで4階へ。散点するソファには数人の老人たちが腰かけている。ここは年齢層が高いのか?と思ってしまった。会場まで相当な時間があったので老人たちと同じようにソファに座りゲーム、ツムツムをして開場を待つことにした。

広いフロアーなので4階だけに映画館がある。入場してエスカレーターを上に上に上がっていかなければいけない新宿ピカデリーやTOHOシネマズ新宿や新宿バルト9とは違う。池袋のグランドシネマサンシャインも映画館ビルなのでエスカレーターを上へ上へと上がることになる。一等地の日比谷でワンフロアにシネコンが集約されているというのは驚きである。もちろん4階まではエスカレーターで上がってきたのだが、入場後に上がらなければならない面倒がない。念のためWEBで確認したところ、TOHOシネマズ日比谷ではスクリーン12・13は東京宝塚ビル地下にあるとのこと。東京宝塚劇場の地下にあるということである。厳密にはワンフロアでなかった。

映画館の広さにもビックリした。SCREEN9で見た。このシネコンで2番目か3番目に広い映画館である。今日10月19日のスケジュールを見るとSCREEN9では「マレフィセント2」を上映していて、「真実」(字幕版)はSCREEN13(東京宝塚地下)になっている。
10月14日の上映後に帰る観客を見ると年配の方が多く80代と50代の母娘とみられるような人もいた。総じて年齢層は高く20代30代はカップルなど2、3組を数えるくらいだった。

この作品、カトリーヌ・ドヌーヴが主演でジュリエット・ビノシュが共演、監督が是枝裕和ということしか知らなかった。フランス映画なのにアメリカ人俳優イーサン・ホークが出ていたのにもびっくりしたし、こんな女優知らないと思ったリュディビーヌ・サニエが「スイミング・プール」の主演少女だったことにも驚いた。フランス語英語を理解ししゃべる子役をキャスティングするなど、なかなかの実力派を集めた作品だといえよう。

「真実」というのは、大女優であるファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が著述した実話本の題名である。その本の内容は真実が一部分でほとんど真実が書かれていないか虚構の話のようである。「真実」本の出版のお祝いにアメリカから駆け付けた娘家族(ジュリエット・ビノシュとイーサン・ホークと子役)との数日間の生活で明らかになる真実と母や娘や使用人の思い。共演女優との思いも表出され、とても感じ入る作品であった。見ていて、家族関係、人の心の襞(ひだ)を丹念に描いていると思え、味わいは違うけれど小津安二郎作品を思い出した。私が見た小津安二郎作品は「東京物語」や「お早よう」であった。リアルタイムではないが、小津安二郎作品を映画館で見たことがあるというのは年の功なのであろう。

とてもとても素敵な、万感胸に迫る作品であった。
手前勝手であるが、この作品は人の心がわかる感情豊かな人でなければ、感じ入ることができないのではないかと思えた。私自身は涙がにじんだのは二度三度ではない。
とてもとても感じ入った作品である。
是枝裕和監督、あっぱれである。

2019年/フランス・日本/108分/G

監督:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディビーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラベル、アラン・リボル、クリスチャン・クラエ、ロジェ・バン・オール

原題:La verite

お薦め度
「真実」★★★★☆(90%)

<ネタバレ>
過去に海で亡くなってしまった(たぶん)叔母の存在がファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)とリュミール(ジュリエット・ビノシュ)の母娘の関係に影を落としている。女優街道まっしぐらの母と女優である叔母に子守される娘。娘は叔母ちゃん子だったのだろう。叔母に慣れ親しんでいたが母への追慕もかなりあったことがうかがえる。母は母でなく女優として生きたために子育て出来なかった娘に気後れがあり女優であった叔母にライバル心もあるようだ。暴露本「真実」の出版に際し帰省した娘家族。夫はアメリカのテレビ俳優のアメリカ人。普段、英語しか話さない。子供は娘で英語フランス語両方を使いこなす。
売れっ子新進女優(三十代?)の主演SF映画にその娘として共演する母。主演女優は不治の病で地球にいれば2年で死んでしまうので、生きながらえるために宇宙に行き、7年ごとに娘に会いに地球へ来るという話のようだ。主演女優と子役、主演女優と若手のシーンを撮影現場で見る。主演女優は亡き叔母の再来と言われて脚光を浴びている。そして、中年女性のまま歳をとらない母役主演女優との70歳を越えた子役のファビエンヌとの共演。撮影現場から抜け出し、いい芝居ができないと何度もNGを繰り返すファビエンヌ。そして、とうとうこれほどまでにない名演技、名シーンを見せたファビエンヌ。見ていたこちらも感動に熱くなった。その刹那、映画監督がもう一度と声をかけられる。どうして?いい芝居だったじゃないと抗議すると、いい芝居だったけれど長い、あと80秒縮めてくれという。まさしく撮影現場にいてみているような生のシーンを見せてくれた。現場を知りえた人間が描ける世界である。嬉しくなる楽しめたシーンである。
是枝監督がジュリエット・ビノシュと映画を撮るという話から始まった作品らしいが、いい作品を作ってくれた。

なぜかこの作品、日本語吹き替え版がある。
原稿は是枝監督が日本語で書いたものだからフランス語に置き換える時にずいぶんと直されたようだ。たとえば、「すいません・・・」で始まる会話の場合、フランス語で"Pardon""Exceuse moi"など使わないとか。そんなこんなで、オリジナルに近いということが売り文句になっているけれど、吹き替え版を作ったのかな。母役が宮本信子で娘役が宮﨑あおいであるが、なぜこの二人なのかという質問に是枝監督は会いたかったから、みたいなことを言っている。それゆえか吹き替えに関する演技指導はなかったようである。好きにやってくださいみたいな。いや、もとい。映画の中の女優さんに合わせる必要はないといったのかな。(笑)
そんな思いがあるならば、いっそ日本映画でリメイクしれみれば、と思い。キャスティングを考えてみた。主演はなんといっても吉永小百合でしょう。1945年生まれだから1943年生まれのカトリーヌ・ドヌーヴとほぼかわらない。若い頃から映画界を背負って立つ大女優で今もなお現役主演映画女優という点でも共通している。しかし、意地の悪さというか、きつい言葉=毒舌は吉永小百合には似合わない。吉永小百合が悪態をついたとしてもそれは無理からぬこと意地の悪さというものは出てこない気がする。そこで思いあぐねて選び出したのが松坂慶子である。松坂慶子は1952年生まれなのでドヌーヴよりは10歳若いけれど年齢的には祖母役でピッタリである。NHK朝ドラ「まんぷく」でも祖母役を演じていたし、NHK大河ドラマ「篤姫」の幾島役でのきつい物言いは意地悪い毒舌に通じるものがある。加えて若い頃の出演作にはお色気いっぱいのものもありドヌーヴとも通じる感じがする。ぽっちゃりどっしり感のあるスタイルもドヌーヴさながらである。(太っているという意味ではない)
母役が吉永小百合であれば娘役は原田美枝子でいいなと思えた。原田のスレンダーな感じのスタイル、若い頃の映画での脱ぎっぷりの良さはジュリエット・ビノシュに通じるものがあり演技巧者という点においてもそん色ないものと思われる。しかし、松坂を母親役にした場合には1958年生まれでの原田では年齢が近すぎるので再考しなければならない。背格好から若手を考えると深津絵里とも思ったが、なんとなく地味に思える。ビノシュに匹敵する日本人女優と考えたが思い当たらず、娘役は見当たらないと諦めかけた時、思い出した。山口紗弥加はどうだろう。1980年生まれなので松坂慶子ともあう。スタイリッシュな背格好で近年はテレビドラマの主役をつとめるほど成長した。ただ、たぶん是枝監督は山口紗弥加のこと、知らないだろうなぁ。知ってるかな?
フランス版 母・カトリーヌ・ドヌーヴ 娘・ジュリエット・ビノシュ
日本版   母・松坂慶子       娘・山口紗弥加
でどうでしょう?

とここまで考えたら、お気に入りの女優が浮かんだ。酒井美紀である。
1978年生まれで、年齢、背格好共に松坂慶子ともあう。映画「誘拐」で見せた名演技が忘れられないが「沈まぬ太陽」でも娘役で出演していたと思うけれど、違うのかなぁ。演技巧者だよね。是枝監督ならお気に入りの女優の方を使うよね。だとしたら
日本版   母・松坂慶子       娘・酒井美紀
になる。(笑)
でも、日本語吹き替え版まで作ったから邦画リメイクということはないだろうね。





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最終更新日  2019.10.19 15:45:48
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