マイライフ・マイシネマアルカディア

2020/05/06(水)19:48

アニメ「君の膵臓をたべたい」

家で見た映画(1735)

NHKで放送したものを録画して見た。 予想だにしない展開と結末。 物語の設定に衝撃を受けた。 「君の膵臓をたべたい」 この猟奇的、カニバリズム(食人風習)的な題名は見ることも読むことも忌避する原動であった。悲惨なものを本能的に忌み嫌う私はどんなにヒットしようとも見る気を起こさなかった。また、実写映画でのキャストが好きでなかったことも実写版を見ない結果となった。アニメでも食指は動かなかったけれど、実写と違い、原作から想像される登場人物を造形できるので見てもいい気持ちはあった。今回、NHKで放送されたので録画して見た。 見てみるとそれは衝撃であった。 主人公は僕であるのだが、女子高生・山内桜良を中心に展開する。偶然な病院での出会いから、秘密を共有する者となり、日々、生活を謳歌しようと生きる。やりたいことがいっぱいあった。 「君の膵臓をたべたい」 この言葉の意味するところが説明されるが、この言葉はクライマックスに大きな意味を放つ。私が忌み嫌った猟奇的な「君の膵臓をたべたい」という言葉が、重要な意味を持つキーフレーズとして携帯電話に残された時、かけがえのない”言霊”となった。 人は変われない。10歳を越えた人間が、そうそう性格や考え方を変えられるものではないという持論を持っていたが、この作品を見終えたとき、人は変わることができるのでは、自分を変えることができるのではと思えた。 人が人に興味を持つことは大切なことだ。 人が人と関わり合いを持つことは大切なことだ。 予期しない展開と予期しない出来事と予期しない結末にはらはらと幾度も涙を流し、感動した。驚いた。衝撃を受けた。 見当違いだけれど、”ハグ”のありがたみを肌で感じられるくらい、感じ取った。 素敵な作品だ。 いい作品だ。 しかし、ランチに待ち合わせたカフェで閉店までよく待ったね。 合掌。 2018年/日本/108分/G 監督:牛嶋新一郎 原作:住野よる 出演(声):高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤、田中敦子、三木眞一郎、和久井映見 お薦め度 「​君の膵臓をたべたい​」★★★★☆(90%) 映画.COM「​君の膵臓をたべたい​」

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