2021/12/26(日)17:19
映画レビュー 「渚の果てにこの愛を」
この作品、わざわざリバイバルするほどのものかなぁ。
とはいえミムジー・ファーマーを映画館で見られることに感謝。
内容的にはおどろおどろしい秘密が隠されていて、それがやむを得ない状況で起こった出来事であったことが最終的にわかるが、その驚きとともにFIN(終わり)という、エンドロールがまったくないというのが時代的であった。
こんなに荒涼とした土地があるのかと思えたけれど、たぶん塩田かなにかで、相当広い、いや広すぎる土地をある種の半円が描かれて数百も地形にあった。
その土地の中のポツンと一軒家。往来する車のためのガソリンスタンド。訪れるのはわずかな客のみ。近くの港町まで80キロとは隔離されたところだ。
さて、そこへやってきた徒歩の若者が失踪した息子ロバートと取り違えられたことで居座ることになり、取り違えた母のみならず、妹までも兄と慕う、それが…。
ひみつが明るみになったとき、予想した通りというのは旧作であるからだあろうか。公開の1971年当時に見ていれば、どれくらいの衝撃をうけたであろうか。
1971年/フランス・イタリア/95分/R15+
監督:ジョルジュ・ロートネル
原作:モーリス・キュリー
脚本:ジョルジュ・ロートネル、パスカラ・ジャルダン、ジャック・ミラー、シャルル・ドラ
出演:ミムジー・ファーマー、ロバート・ウォーカー、リタ・ヘイワース、エド・ベグリー、デビッド・サックス、ソフィー・アルディ、マルク・ポレル、ブルース・ペシュール
原題:La route de Salina(「サリナ道」)
お薦め度
「渚の果てにこの愛を」★★★☆(70%)