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2022/01/09(日)11:56

映画レビュー Disney+「女王陛下のお気に入り」

家で見た映画(1720)

まこと秀逸な作品であった。 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」でバカげた女性警官を演じていたオリビア・コールマンが「ファーザー」の娘役だったことに気づくのに時間はかからなかった。この「女王陛下のお気に入り」のアン王女役が彼女だと気づくまで若干時間がかかった。けだし名演技である。それゆえかオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞の主演女優賞の受賞をはじめアメリカ・アカデミー主演女優賞を受賞。女性映画ジャーナリスト同盟賞主演女優賞、オースティン映画批評家協会賞主演女優賞、英国アカデミー主演女優賞、英国インディペンデント映画賞主演女優賞、放送映画批評家協会賞コメディ女優賞、ダラス・フォートワース映画批評家協会賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)、全米映画批評家協会賞主演女優賞、等々数多く受賞している。 また、脚本が評価されている。オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞脚本賞受賞。アメリカ・アカデミー主演脚本賞ではノミネート。女性映画ジャーナリスト同盟賞脚本賞受賞、オースティン映画批評家協会賞脚本賞ノミネート、英国アカデミー賞脚本賞受賞、英国インディペンデント映画賞脚本賞受賞、放送映画批評家協会賞脚本賞ノミネート、ダラス・フォートワース映画批評家協会賞脚本賞受賞、ゴールデングローブ賞脚本賞ノミネート、全米映画批評家協会賞脚本賞3位となっていて、ほかにも多く受賞、ノミネートされている。 終盤、終幕での音響と音楽のコンビネーション、それに加わるイマジネーションの映像への投影のアンサンブル。三位一体というか音響と音楽と映像の融合が最高潮に表現された至福の時(?)であった。 女王陛下の忠実なしもべでありながら親友、恋人、道先案内人でもあるレディ・サラを演じたレイチェル・ワイズの演技巧者ぶりは言うまでもなく素晴らしく、それに比肩する以上に威力を増し演技巧者ぶりを発揮したアビゲイル役のエマ・ストーン。さらにさらに見事なまでに無様であり強権を持つ半身不能な女王を演じたオリビア・コールマンの没入度。すごかった素晴らしかった。まるで王女そのものであった。 感嘆した。その一言に尽きる愛憎劇の傑作である。 Disney+にて 2018年/アイルランド・イギリス・アメリカ/120分/PG12 監督:ヨルゴス・ランティモス 脚本:デボラ・デイビス、トニー・マクナマラ 出演:オリビア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン、ジェームズ・スミス、マーク・ゲイティス、ジェニー・レインスフォード 原題:The Favourite(「お気に入り」) お薦め度 「​女王陛下のお気に入り​」★★★★☆(90%) 映画.COM ALL TIME BEST

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