2022/02/27(日)18:37
映画レビュー 「エール!」
今、公開中の映画「コーダ あいのうた」オリジナル作品ということで見てみた。フランス映画である。
フランスの片田舎で牧場と農場を経営する知覚障害を持つ父母に育てられた健聴者の娘。弟は知覚障害者である。家族と健聴者の橋渡し、通訳の任を受け持っていた少女。高校生の話かと思ったら中学生のようである。劇中、少女の初潮がある。気になる男の子がいたり、親の性生活の話を医者へ通訳したり、かなりあけすけというかオープンな社会であるフランスが見られる。
気になる男の子にひきづられコーラスの学科を選んだ少女は天性の歌声を音楽教師に認められパリの音楽学校の受験をすすめられる。家族を思い、受験を言い出せない娘とそのことを知った父母の思いやり。個人を尊重するフランスならではという気がした。
フランス映画祭2015で観客賞を受賞とのこと。
Amazonにて
2014年/フランス/105分/G
監督:エリック・ラルティゴ
原作:ビクトリア・ベドス
脚本:ビクトリア・ベドス、スタニスラス・カレ・ド・マルベルグ、エリック・ラルティゴ
出演:ルアンウ・エメラ、カリン・ビアール、フランソワ・ダミアン、エリック・エルモスニーノ、ロクサーヌ・デュラン、イリアン・ベルガラ、ルカ・ジェルベール
原題:La famille Berier(「ベリエ一家」)
お薦め度
「エール!」★★★★(80%)