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2022/05/08(日)15:02

映画レビュー prime video「マーメイド・イン・パリ」

家で見た映画(1720)

(C)2020 - Overdrive Productions - Entre Chien et Loup - Sisters and Brother Mitevski Production - EuropaCorp - Proximus 劇場公開時、見たかった作品。 AmazonプライムビデオのGW+100円にて視聴。 パリ、セーヌ川のほとり(なのか)、奇妙な歌声に男が吸い寄せられ水没する。歌声に導かれて死んでしまうようだ。 祖母が始めた船を改造した隠れ家バーのアラフォー男子・ガスパール。父が店を売り飛ばそうとしていることに愕然とし猛烈に反対する。ガスパールの心のよりどころは昔、華やかしい頃のバーの舞台。歌手とサプライザーと呼ばれるエンターテイナーたちでにぎわっていた思い出。そして、祖母が残してくれた飛び出す絵本。 ある夜、人魚は尾(足)に傷を負い、岸辺に横たわっていた。目ざとく見つけたガスパールは救急病院へ運び込むも相手にしてもらえず、自身のアパートに担ぎ込む。バスタブに人魚を入れて手当てする。人魚は歌声を聞いても死なないガスパールを不思議に思ったが、彼女の歌声を聴いて恋を感じたら男は死んでしまうのだが…。 ガスパールは40以上の失恋を経て、恋することをやめていたのだ。 2日以内に海に戻らないと死んでしまう人魚と楽しい時を思い出を作るガスパール。彼の心に恋の気持ちが戻ると彼は死んでしまうし…。 風変わりなおとぎ話。 人助けと、いや人魚助けと恋心の復活を描いた話に看護士(?)の夫(?)を人魚の歌で亡くした女医が絡む。ラスト、エンディングの絵は心憎い。 ガスパールを演じた二コラ・デュボシェル(Nicolas Duvauchelle)は1980年生まれのモデル兼俳優のフランス人。 人魚役はマリリン・リマ(Marilyn Lima)、1995年生まれのフランス人女優。 気づかなかったが女医役はロマーヌ・ボーランジェ(Romane Bohringer)である。彼女は映画「野生の夜に」でセザール賞新人女優賞を受賞して注目を浴び、「ミナ」では十代の若者を演じて良かった。「アパートメント」での三角関係の妙味、「恋人たちのポートレート」でも秀逸だった。「ルノワール 陽だまりの裸婦」にも出演している私の思い出の女優である。 ”Non, je ne regrette rien”(私は決して後悔しない)の歌声が耳に、心に残って離れない。エディット・ピアフの歌声で有名。 素敵な作品だと思う。 このポスター画像の方がいいなぁ。 マーメイド・イン・パリ (2020) (imdb.com) Amazon Prime Video にて 2020年/フランス/102分/G 監督:マチアス・マルジウ 脚本:マチアス・マルジウ・ステファン・ランドスキ 出演:ニコラ・デュボシェル、マリリン・リマ、ロマーヌ・ボーランジェ、ロッシ・パルマ、チェッキー・カリョ、アレクシス・ミシャリク、ロドルフ・ポリー 原題:Une sirene a Pris(「パリにいる人魚」) お薦め度 「​マーメイド・イン・パリ​」★★★★(80%)

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