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2023/01/25(水)23:14

読書レビュー 「トロイメライ」村山早紀:著 げみ:イラスト 立東舎

読書(480)

「トロイメライ」 人間そのもののロボット。 2000年の人口が半減した未来。 亡くなった人そっくりのロボットが作られ、亡くなった人のまま存在する。 兄の代わり、母の代わり、家族でない誰かもロボットとなり共に生活する。 そんな未来で戦争が起こり、当初は戦争ロボットが戦い、壊れていった。 戦争ロボットが足りなくなり、亡くなった人のかわりのロボットが動員される。そして、そのロボットたちをメンテナンスする人や開発者たちが戦場へ行く。 一人取り残される主人公……。 声高ではないけれど、戦争反対の書である。 武力よる衝突は20世紀で終焉したのではないないのか、紛争は続き、21世紀の今も戦争とは呼ばない戦闘が繰り広げられている。外交という政治力で解決できなかったのか、武力をもってことを制しようとするとは…。軍部による政権も行われている国がある……。 この先の未来でも戦争はなくならないのか……。 「トロイメライ」 「桜の木の下で」 「秋の祭り」 短編三作品を収録。 児童文学作家とイラストレーターによるコラボ本。 ​ トロイメライ [ 村山早紀 ]

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