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2024/04/03(水)20:38

読書レビュー 「三つ編み」レティシア・コロンバニ/著 齋藤可津子/訳 早川書房

読書(471)

フランスで100万部「女の生き辛さ」わかる小説 『三つ編み』が描いた女性の葛藤と強さ | 読書 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net) インドのカースト最下層の女性は夫と一人娘の三人家族。女性はその地域の人糞を回収する仕事をしている。素手で人糞を掬うのだ。イタリアのシチリア島に住む末娘は倒れた父に代わり、家業の鬘づくりを営む。イタリア人の髪から作り上げるのが習わし。カナダの敏腕女性弁護士は事務所の共同経営者にならんとするアラフォー女史。​ ​それぞれの生活がそれぞれの地域で少しづつ描かれる。インドで非条理な差別以上の差別を知った時、無理解な夫に愛想をつかし母は娘と出奔する。イタリアでは自転車操業の鬘工場が実は火の車であと一か月で閉鎖されるという。カナダでは女性弁護士にがん告知。手術の後、通院する姿を目撃され出世街道からはじき出される。この後のことは、本書を読んでほしい。三人三様の日々が描かれ、最後にそれぞれのつながりがわかる。世界はつながっている。それがわかる辛辣な内容の作品である。 ​ 三つ編み [ レティシア・コロンバニ ]​

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