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2024/04/13(土)00:41

読書レビュー 「東大に名探偵はいない」 KADOKAWA

読書(471)

Amazon.co.jp: 東大に名探偵はいない : 市川 憂人, 伊与原 新, 新川 帆立, 辻堂 ゆめ, 結城 真一郎, 浅野 皓生: 本  KADOKAWAが仕組んだ東大生によるアンソロジー。市川憂人、伊予原新、新川帆立、辻堂ゆめ、結城真一郎の東大卒作家に加え、今回のコンテストによってえらばれた現役東大生の浅野皓生の6人。「東大に名探偵はいない」市川憂人 [文芸書] - KADOKAWAこれまで、伊予原新、新川帆立、辻堂ゆめの3人しか読んだことがなく、読後、振り返ってみると一本目の「泣きたくなるほどみじめな推理」の内容が思い出せない、どんな話だったのか……。「アスアサ五ジ ジシンアル」(伊予原新)は地震予知に虹と東大の研究者の歴史を絡ませ、執念深い話を面白く読んだ。「東大生のウンコを見たいか?」(新川帆立)は贔屓の新川帆立なので期待しはしたが、ウンコの話はやめてほしかったので敬遠気味に読んで……でも面白かった。ストーカーは嫌だねぇ。「片面の恋」(辻堂ゆめ)料理得意の男の恋する話である。片面ときいて突飛なネタと思った。そんな、というかそこまでのお嬢がいるのか?不思議に思いながらも5月祭のにぎやかさに、その渦中にいたいなつかしさにとらわれ面白かった。「いちおう東大です」(結城真一郎)はさもありなん、と思わせる高学歴、特に東大ネタである。正しく東大家系ではこのようなことが日常なのだと思っていて、シビアな世界が描かれていると思えた。「テミスの逡巡」(浅野皓生)これはもう「あっぱれ!」である。新人作家?(今作でデビュー)の作品としては東大卒の先の5作を凌駕している。今作に注ぎ込んだ熱情と集中と時間がこれほどの秀作を生んだような気がした。素晴らしい!自作を大いに期待する。 泣きたくなるほどみじめな推理 市川憂人アスアサ五ジ ジシンアル 伊予原新東大生のウンコを見たいか? 新川帆立片面の恋 辻堂ゆめいちおう東大です 結城真一郎テミスの逡巡  浅野皓生期待の現役東大生ミステリ作家・浅野皓生さんに迫る【デビュー作のモデルはUmeeT!?】 (todai-umeet.com) ​ 東大に名探偵はいない [ 市川 憂人 ]​

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