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2024/05/26(日)22:49

映画レビュー U-NEXT「張込み」

家で見た映画(1735)

野村芳太郎 「張込み」 (1958) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆) (ameblo.jp) 松本清張原作で野村芳太郎監督作品の傑作と知り、見てみた。 1958年、昭和33年公開の映画である。 白黒作品である。 電車ではなく汽車、SLが走っている。社内の空調は扇風機である。 大都会東京は喧騒の都市であるが、張り込む先となる佐賀は田舎で、町を離れると田畑や野原が広がっていて家など何もない。わずかに集落があるくらいか。そんな時代の話。 質屋殺しの共犯者を追って、三年前の恋人で今は人妻となった女性宅を張り込むために佐賀までやって来た。ちょうど向かいに木賃宿があり捜査員二人は逗留し、見張ることに。捜査員の一人は勤続20年の刑事で家族持ちであり、若い方は結婚を前に心揺らぐ刑事である。若い捜査員には恋人がいるが、所帯を持ったとしても相手は働き続けてその給料を実家に仕送りをしなければならないという責を負っている。またコンビを組む刑事の妻からはお風呂屋の娘との縁談を持ち込まれ悩んでいた。張り込みを続けるも判で押したような共犯者の元恋人は家事作業はかわらず繰り返され、今日で張り込みを取りやめ引き上げようとしたところ元恋人が遠出した。追いかけたが見失う…。 刑事ドラマでありながら描かれているのは貧乏人の不幸、情熱的な恋というものではないだろうか。しぶい作品ながら熱情を感じる作品であった。 U-NEXTにて 1958年/日本/116分/ 監督:野村芳太郎 原作:松本清張 脚本:橋本忍出演:大木実、宮口精二、高峰秀子、田村高廣、菅井きん、高千穂ひづる、竹本善彦、藤原釜足、文野朋子、松本克平、浦辺粂子、山本和子、川口のぶ、北林谷栄、内田良平、大友富右衛門、多々良純、芦田伸介、近衛敏明、末永功、草香田鶴子、小林十九二、大友純、松下猛夫、玉島愛造 お薦め度 「​張込み​」★★★☆(70%)

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