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テーマ:読書(9338)
カテゴリ:読書
![]() いやー、おもしろい。 ”地雷”なんて題名に入っているから警戒していたが、とてもおもしろい。 こんなに愉快な、痛快な話だとは思わなかった。 主人公は高校一年生女子。 射守矢真兎(いもりや・まと)。 Amazonによると (以下、Amazonより) ”射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。 平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。” (以上、Amazonより) である。 その内訳をWikipediaによれば ・地雷グリコ(『小説屋sari-sari』2017年11月号 KADOKAWA) ・坊主衰弱(『カドブンノベル』2020年11月号 KADOKAWA) ・自由律ジャンケン(『小説 野性時代』2022年3月号 KADOKAWA) ・だるまさんがかぞえた(『小説 野性時代』2023年2月号 KADOKAWA) ・フォールーム・ポーカー(書き下ろし) である。 既存のゲームにアレンジを加えてユニークなものにし作品のネタにしている。その創意工夫に驚く。地雷グリコの仕掛けやフォールーム・ポーカーの仕掛けが間違いなく正しいものなのか検証することはしなかったが(検証しても正しいことを確認するだろう)、多分に偶然性を感じさせながら必然であると書いてある。素晴らしい。 素晴らしいのはそのユニークなゲームだけでなく、高校生キャラのとてつもない強さである。 「フォールーム・ポーカー」のテストのカンニングの件は納得できるものではなかったけれど、これについても深追いはしなかった。 これもミステリーなのだろうか、と思うけれどミステリー作家による展開の面白い小説であった。 ![]() 地雷グリコ(1) [ 青崎 有吾 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.21 22:21:07
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