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カテゴリ:映画館で見た映画
![]() (C)2025「おーい、応為」製作委員会 応為を演じる主演・長澤まさみの絵筆さばき、人生を演じることを期待して見に行った。また、NHKドラマで宮﨑あおいがお栄(応為)を演じた 「眩(くらら)~北斎の娘」を超える作品を期待していた。 しかし、映画「おーい、応為」は応為の絵筆も生き様も描くことなくほぼ北斎を捉えることに終始していた。映画「おーい、応為」で鉄蔵/葛飾北斎を演じる永瀬正敏は怪演といえるほど変幻自在に年老いていく老匠を演じている。変わっていく鉄蔵の容貌もすさまじく親父のような風貌から徐々に禿げていき、一度は総白髪になり、また坊主になっていく。手のしわも、顔のしわも刻まれていき、ついには原型をとどめないほどまでに老けてしまった鉄蔵のすさまじさは驚異であり讃えるべき出来栄えであった。その彼に対峙する長澤まさみのお栄(応為)は勝ち気で威勢の良さが男、いや武士顔負けのすごさであったが全編それしかなく一辺倒な演技といえるものであった。物語のテンポ、音楽はつまらなさ、たいくつさを助長するがごとく弱く静かな感じがした。 いま、これを書こうとして原作を確認してみたところNHKドラマ「眩(くらら)~北斎の娘」は朝井まかてが書いた葛飾北斎の娘で「江戸のレンブラント」とも称される天才女絵師・葛飾応為の知られざる生涯を描いたものであったのに対し、映画「おーい、応為」は飯島虚心の「葛飾北斎伝」、杉浦日向子「百日紅」(北斎を中心とした漫画)とどちらも北斎が中心のものであるようだ。よって北斎の映画となってしまってもしかたなく、応為を描くものとはならなかった一因は手本にした原作にも遠因があるのかもしれない。 映画となった応為はドラマより闊達に先鋭にみずみずしい存在感を現してほしかったと思う。
2025年/日本/122分/G 監督:大森立嗣 原作:飯島虚心、杉浦日向子 脚本:大森立嗣 出演:長澤まさみ、髙橋海人、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太、寺島しのぶ、永瀬正敏、和田光沙、吉岡睦雄 お薦め度 「おーい、応為」★★★(60%) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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