「日本食と西洋食との大きな違い
それは「乳と乳製品」の消費量の差なんです。
現在、たとえばアメリカ人たちは、日本人の3.3倍も「乳と乳
製品」を消費しているんですね。
つまり日本食との違いは、いわゆる「バターの匂い」があるかど
うか。
獣(けもの)の分泌(ぶんぴつ)液は、かつての日本人たちが忌
(い)み嫌うものでした。
長い歴史の中で、ぼくたちがこの白い液体をこれほど「大量に」
飲み始めたのは、わずか戦後のことなんです。
戦後の1946年には、1人当たりの年間「乳と乳製品」の消費
量は、わずか1.13kgでした。
それが1995年になると、なんと52.7kg。
じつに46倍にもなっています!
戦後、日本を占領したGHQ(連合国最高司令官総司令部)が、
小学校の学童たちに脱脂粉乳で作られた牛乳を飲ませたんですね。
とくにぼくたち団塊の世代は、学校給食という名前を聞くと、あ
のミルクの匂いを思い出します。
~中略~
こうして日本人は、「乳と乳製品」にまんまと染まることになり
ました。
いま、外食のメニュを眺めれば、そのほとんどにこの「乳と乳製
品」が使われていますよね。
ぼくたちへの押しつけが、いまになって生きているわけ。
そして誰も、この匂いをなんとも思わない。
いやむしろ、喜々として口に運んでいらっしゃる。
この味覚が子どもへ、そして孫へ......と伝わり、先祖から受け継
いだ日本人の体がいま大きく壊れてしまいました。
ぼくはこれら北国で仕方なく必要だった「乳と乳製品」は、日本
人にはまったく不要だと思っています。
いや、かえって弊害のほうが大きい。
ただ、日本人は西洋人とは異なり、離乳期を過ぎると、乳糖を分
解するラクターゼなどの酵素がなくなることだけは、しっかり頭に入れて
おいて下さい
つまり、「乳と乳製品」をどれだけ摂っても、大人の日本人の体
にとっては意味がなくなるわけです。
ただ赤ちゃんだけは、うまく出来ています。
母乳を飲むときだけは、このラクターゼなどの酵素が分泌されて
いるので母乳が飲めるのですが、離乳するとその酵素も止まってし
まうんですね。
そう、母乳は、赤ちゃんのためにだけあるんやでえ(笑)。
横取りしてはいけません。
ましてやほかの哺乳動物の乳なんて......。
本来は離乳したはずの大人のぼくたちが、「乳と乳製品」を口に
する滑稽さ。」
「暮らしの赤信号」山田博士より
牛乳、乳製品の摂り過ぎが乳がんの一因だというのに
乳癌で病院にいくと病院食に牛乳が出されるという
日本、がん治療では世界の後進国といわれるのも
認めざるを得ないのかなと思います。
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