療育センター初面談(2003.11.26)幼稚園面接でのあいまいな指摘を受け、三歳児健診で紹介された療育センターへの初めての面談。ケースワーカーさんと、玄関前の踊り場で挨拶をかわし、おもちゃの置いてある部屋へ案内され、コウを遊ばせながら、生まれたときから現在までの様子を、こと細かに聞かれる。 コウは目新しいおもちゃにすっかり魅了され、遊んでいる間、ひたすら聞かれるままに答えるという状況が1時間以上も続く。 飽きてきたコウを傍らで遊ばせながら、ケースワーカーさんもコウに話し掛け、積み木を積ませてみたり、模倣をさせようとしたり・・・ そんな状況の中、レールのおもちゃが目に入ったコウは、それを組み立てるようにおとうさんを連れ出す。一部が壊れていたため、部品がうまくつかなかったことが気に入らないらしく、コウは激しくぐずり始めた。 気がつけば2時間近くも経過していた。 そして、一番聞きたかったことを、ようやく聞くことになる。 「この子は発達が遅いだけなのでしょうか?自閉症の可能性はあるのでしょうか?」 返ってきた答えは、一番聞きたくなかったものだった。 「自閉的傾向があるのは、まちがいないと思います。その理由は、言語的な情報を受け入れるより、視覚的な情報を認知することが多いためです。コミュニケーションの障害、社会性の障害は、否定できません」 とうとう、コウの障害を受け入れなければいけない時がやってきのだ。 |