「今期(9月終了アニメ)を評価してみないかい?10」 その1
前回に引き続き、ピッコロさんにお誘い頂きました。「今期(9月終了アニメ)を評価してみないかい?10」の記事です。評価点数についての詳細は、こちらからさて、始める前に一つ注意点が実は以前に『2010年9月終了アニメ総合評価』という記事で3万字程使って、結構本気で評価コメントを書いてしまっています。なので、これ以上感想を捻出するのはo(゚Д゚)っ モムーリ!ってなわけで評価のコメント部に関しては、上記の記事からの抜粋という形を取らせて頂きます。「同じ事書いてんじゃねーよ!」とか思われるかも知れませんが、どうかご勘弁を!(>_<)ではでは、そんな感じで評価スタートです!けいおん!!ストーリー:4キャラクター性:4画:4演出:4音楽:4総合的な評価:4合計点数:24それなりに萌えられて、それなりに面白くて、それなりに泣けてそれなりに共に青春を謳歌できる。正直なところの自分のけいおんに対する評価ってこんな感じなんですよねぇ。『それなり』っていうのが、上から目線の横柄なモノ言いに伝わってしまうかもしれませんが決して、悪い意味ではないです。実際、色々な要素が水準以上で纏まっていて充分に良い作品だとは思っています。ただネット上で、ベタ褒めされての神作認定評価を見かけると首を傾げたくなってしまうんですよね(-_-;)そこで首を縦に触れない理由は、いくつかあって一つは、序,中盤の中身のないエピソードの数々。もう一つは、ありえない行動を数々起こしてきた唯の存在でしょうか。まずは中身のないエピソードについて。自分は、あずにゃん推しなのですが序,中盤は感想書くにしてもほとんどがあずにゃんを愛でる文章でしか文字を埋める事できませんでした。自分の表現力不足もあるかもしれないが視聴後に残るモノが『あずにゃん可愛かったなぁ~』くらいしか浮かばなかったんですよね。こう感じてしまうのは、自分があくまで『けいおん』をキャラ萌えアニメ以上には感じていない証なんでしょう。もう一つは、異常な程の唯の池沼っぷり。具体的な例を挙げると、中盤であったマラソン大会のエピソード。皆と一緒に走っていたはずの唯が、突然いなくなった。何か事故にでもあったのではないかと心配し、懸命に探すけいおん部のメンツとさわ子先生。しかし当の本人は、そんな事を少しも考えず膝を擦りむいたから、近所のお婆ちゃん家で治療してもらいその後は、ゆっくりティータイムときたもんだ!自身や家族にならまだしも、他人に散々迷惑をかけて反省の色が殆どなしですからね~もう歳的には成人に近いというのに、これは酷すぎます(>_<)終盤になってからは、これ程露骨に酷い行動はなくなりましたが一度付いた悪いイメージを払拭するには至らず…結果的に唯にはほとんど感情移入できなくなってしまい敷いては、こうして作品のマイナス評価にも繋がる始末。個人的には、主人公の人格を疑わざるを得ない非常に残念なエピソードでした。結構批判っぽく書いてしまい他の人から見ると、かなりシビアな意見だと思われるのかもしれませんがこれが、自分がけいおんを神作と認定できない要因となっております。とはいっても、終盤の学園祭や卒業式の回は良いシーンが多く、中には感動させられたものもありました。よって、オール4評価という結論が妥当かなと思いました。学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEADストーリー:2キャラクター性:4画:5演出:5音楽:4総合的な評価:3合計点数:23どこかで見たような設定、人物、シナリオ…一般的にB級ホラーと言うと、あまりイメージを持たれていませんがこの作品においては、むしろ褒め言葉と言っていいでしょう。ド直球のB級だからこそ、今まで映像化されなかったのでしょうしその原作をやっつけではなく、実に見事なクオリティで仕上げてきたマッドハウスは、実に良い仕事をしてくれたと思います。放映当初から、ウチはこのアニメを一番の期待作としてプッシュしてきたのですが結果的には少~し微妙な感じになってしまいました。その理由は、レベルの高過ぎた1話にあります。あまりに強いインパクトとジェットコースターのような目まぐるしい程の展開は、事前に内容を知っていたのに先が気になり視聴にのめり込んでしまいました。しかし、そのせいで自分の中で要求するラインが上がってしまったのか2話以降は、1話に感じた程の衝撃は得られず先の展開を知っている事もあり、若干ダレ気味に…^^;もちろんつまらなかったとかでは、全然ないんですけどね。よって、自分が予想程楽しめなかった一番の原因は原作を既読な点にあるので未読者でB級ホラーが好きな人には大いに勧められる作品であると思います。各所で言われてるように、最終回はちょっと…アレですけどまあ数年後の2期に期待するって事で(;^ω^)世紀末オカルト学院ストーリー:2キャラクター性:5画:3演出:4音楽:2総合的な評価:4合計点数:20かつてこれ程まで点数を付けるのに迷った作品もないだろうと言う位このオカルト学院の評価点数は最後まで悩みましたねぇ~で、結局合計点数20点と言う今期の中でも低めに収まってしまったのは超展開はもちろんですが、それ以上に最終回の締め方に問題があり過ぎたせいですね。2人の文明が出会ってしまい、宇宙人降臨の時点で放送の残り時間が3分の2を経過。これは正直、嫌な予感しかしない…と思っていたら、文明のハイパー覚醒とスプーンノチカラだけで、ものの3分で解決とかwこれじゃあ、今まで12話かけてやってきた事はなんだったのか!と言われたって仕方ないと思います。元々、些細な点はギャグで誤魔化してきた節はありましたがさすがにこれはやり過ぎ(-_-;)超展開に超展開を被せてしまったら収拾がつかなくなるでしょう。もちろん尺が足りないってのも理解できるけど始めから1クール作品だって分かってたんだからいらない部分を削るなり何なりすればもうちょっと上手い締め方ができたはず。序,中盤は、ギャグとシリアスが上手く調和していたからこそ絶妙な面白さを醸し出していたわけであって肝心な部分を、全てギャグに傾けてしまってはそのバランスも崩壊してしまいただのB級ギャグアニメと化してしまうんですよね。もちろん、B級ギャグアニメが悪いというわけではないんですが超展開の前までは、それ以上の作品になり得ると期待していただけに、もったいないなぁと…(>_<)ダメだしばかりしてきましたがもちろん良い所も沢山あります。特に良かったのは、一癖もふた癖もあったキャラクター達でしょう。濃いキャラ達の中でも一際目立っていたのはやはりこずえとJKですね。シリアスな戦闘前の緊迫した場面等でもこずえの天然行動の一つで、あっという間にユルユル空気に早変わり。JKは、デカい図体ながら、プリンが大好きでチワワばりのつぶらな瞳で文明にプリンをねだった姿は思わずキュンとさせられましたwそんなこずえとJKは、上記で書いたギャグとシリアスの調和には欠かせない人物であり、この作品の縁の下の力持ち的な存在であった事は間違いないでしょう。良い点も悪い点も書いてきましたがそれをひっくるめても、決してつまらない作品ではありません。特にストーリーに絡ませたシュールな笑いはそんじょそこらのギャグアニメよりは遥かに面白いので色々な人に充分オススメできる作品だと思います。RAINBOW 二舎六房の七人ストーリー:5キャラクター性:5画:4演出:4音楽:4総合的な評価:5合計点数:27視聴前は、ぶっちゃけ全く期待していなかった本作。原作は途中まで読んでいたのですが、描写の凄惨さに途中で断念…アニメの方も、主人公のマリオに俳優兼監督の小栗旬が声を当ててると聞き『あぁ…終わったな』と勝手に思っていたのですが蓋を開けてみれば、今期No.1の座を射止めるまでの作品に!!マリオ達の夢と幸せを得るための貪欲なまでの生への執着心や、仲間達との熱い友情に感動し回を重ねるごとにRAINBOWの世界観に引き込まれていました。懸念材料だった小栗旬の声も、まるで問題ナシ!本業といっても差し支えないレベルの演技を見せてくれました。RAINBOWと言えば、忘れてはいけないのがアンちゃん達を嬲る名悪役達でしょう!特に途中退場とは言え、看守の石原のヒールっぷりには何度やきもきされた事か(;´Д`)でも、こういった救いようのない悪役がいたからこそそれに抗う、アンちゃん達の生き様が光り仲間達の結束が高まっていった事もまた事実。RAINBOWにとって、石原達のような存在はまさに『必要悪』であったのだと強く思いますね。このアニメ、素晴らしい作品だと思うのですが舞台設定のせいか、どうしても過激な表現や不条理な出来事が付きまといます。ぱっと見も、陰鬱で地味な印象が先行してしまうためどう贔屓目に見ても、万人に受ける作品だとは言えません。ですが、騙されたと思って一度は視聴して見て欲しい。『けいおん』等の華やかな萌えアニメとはまた違った一面が見られ、それに伴って得られるものも沢山あるはず!(決して、けいおんを否定している訳ではありません)こうした良作が埋もれる事は、とても悲しいのでぜひとも、もっと多くの人が興味を持ってくれればと切に願います。その2 へ続く