アイアンマン2
さて、アイアンマン2です。シャーロックホームズといいロバート・ダウニーJr.主演の作品に触れる事多いなぁ。いや、好きな俳優なのですけれど。そういえばローズ役の黒人俳優がさりげなく変わっていますが、気にしないようにしましょう前作のシンプルな内容とうって変わってゴチャゴチャした内容になってます。早い話が詰め込みすぎです。致命的だと思ったのは敵である「ウィップラッシュ」や謎の女「ブラックウィドゥ」そもそも彼等の名前が劇中で出てきません。翻訳の人もウォーマシンの事を「戦争マシーン」と訳してました、ウォーマシンは名詞です。「サザエさん」を「ミズ・バチルズ」って名前にされたら困るでしょう。もちろん、だからといって内容が理解しにくいという事はありません。マシンとその改造や製作と男の子の味は十分堪能できます。もっと面白ガジェットや映える戦闘シーンは欲しかった感想を持ちました。さて、ここまではどこにでもある読書感想文レベルの感想です。では、なぜアイアイマン2がそうなってしまったのかを考察してみましょう。劇中でもあるようにアイアンマンは最終的にある組織に所属します。そのある組織との繋がりは次回作以降に大きな意味を持つのですが、おかげで今回がおろそかです。主人公に置かれた社会的、個人的、恋愛事情の状況の説明。通常それだけで十分なところにその次回予告に近い部分が強く入ってきているのでどうしても間延び感が強くなってしまいました。「前作は見てくれただろうから、アイアンマンの事をみんな解ってるよな!」そういう尺の都合かそういう続編の甘えなのか、冒頭にアイアンマンの活躍シーンがないのも導入に上手くいってない部分だと思います。さて、ここまで犠牲にしてある組織の事をクローズアップしたのですから一個人的に次回作、それよりもエンドロールの後のワンショットの期待が高まります。アイアンマン、というかアメコミを知らない人には意味不明なショットです。実はあれは「ソー」というキャラクターの武器です。知らない方は「さぞやハイテクなキャラクターなのかな」と思うかも知れません。しかし、ソーは北欧神話をモチーフにしたキャラクターなので超能力を使います。マシーンと超能力って世界観違くないか?と思うかもしれません。しかし、そもそもアイアンマンというキャラクターの宿敵と言える敵はマンダリンという中国の魔術師だったりフィン・ファン・フーンという別の星からやってきたドラゴンだったりあんまり科学と関係ないファンタジックな敵が出てきます。科学らしい敵だったらクリムゾン・ダイナモというソ連のパワードスーツがいます。まぁ、そのクリムゾン・ダイナモはそのソ連ではやっかい者扱いで・・・こうやって考えるとロクな敵がいないなぁ。最後にちょっとしたネタバレ解説、ドラッグしてね。冒頭の裁判のシーンでトニーが「国防長官になってやろうか?」というくだり。あれは一時的ですが、原作でトニーが本当に国防長官になるのでその含みがあります。