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晴れ時々曇り、一時的に小雨。寒気が流れ込み寒い。
2/17、第52回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門最高賞の金熊賞に宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が選ばれる。好きな映画だけにひとしおうれしく、めでたし。 ▼cinema 映画「パール・ハーバー」(’01・米 マイケル・ベイ監督、ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセイル、キューバ・グッディングJr.、アレック・ボールドウィンほか)をレンタルDVD(2枚組)で。うーん、いろいろ思わされる希代の駄目映画(好きな方いたら失礼)という感じ。良くも悪くもやっぱり戦争映画で、比べると悪いかもしれないけれど日本で夏などに放送される戦争物長編テレビドラマのアメリカ版といった雰囲気。やはり「アルマゲドン」コンビが作った映画だなー、あの映画と感覚は同じで、「パールハーバー」という様々な意味でとても「大きな」題材なのに素材がもったいない気すらした。特典映像までチェックしたがアメリカ側の(ひとつの)史観、アメリカの一般大衆の理解を得られる(のであろう)「史実」を見せつけしかーも、製作サイドは「史実」と謳っているけれど日本の側をばなんだありゃの時代考証無視の描きよう。零戦ぶんぶんの戦争シーンはまだしもね、海軍の旭日旗の柄、戦国時代を思わせる軍略会議の様子、褌男姿にとほほ。英語の(差別的)台詞を大幅に替えたマイルドな訳をしていたり。日本向けにあまりにひどいシーンはカットしているらしい。 しかしアメリカという国の「アメリカンヒーロー」像の一断面ってこうなのかな、と思ったところも。映画の中で「パール・ハーバーの奇襲で三千人の尊い米国民が亡くなった、我々はこれを忘れない、報復せねばならない、徹底的に復讐する、だから日本の心臓部・東京を攻める!」といった趣旨の発言をルーズベルトが叫ぶところがあるのだが、これって今回のテロ後やアフガン攻撃決定時のブッシュ大統領の言動と同じではないか。表情・口調・動作も何もかもが恐ろしくぴったり重なるのである。これもまたアメリカなのだな、と思ったのだった。そういう意味では勉強になったし、刹那的な恋愛のありようも含めつくづく戦争は愚行だということをやはり冷え冷えと思わされる映画ではあった。若い命が上層部の思惑と判断一つで失われていく。だいたいベン・アフレックを筆頭にあんまり好きな顔じゃないのが(ファンの方いたらスミマセン)痛かったのかも、脚本の無理もあるのか友情はまだしもだったが恋愛ドラマ部分―残酷にも三角関係になってしまう―にはほとんど感情移入できず。最初から最後まで終始醒めた気持ちで観てしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2002年02月18日 23時53分54秒
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