2015/08/28(金)22:09
間違いアレコレ PART3 ・・・ HV車を論じる時に違和感のある文言 初心者向け
いろいろな記事を読んでいて違和感を感じる文言をふたつほど。
1.アイドリングストップ
アイドリングストップ、略称"アイスト"とは、停車時のガソリン消費を抑えるためにエンジンを停止させる機能のことですね。HV車にこの概念は合いません。HV車の場合、エンジンによる走行状態から速度をどんどん下げていくと、エンジンは止まってモーター駆動に切り替わります。さらに速度を下げてブレーキを踏んで停車した時には、エンジンは止まったままなのです。
ですから、停車時のアイドリングを停止させるという機能によってエンジンが止まっている訳ではありませんので、HV車を論じる時に、アイストが・・・と論じるのには違和感がありますねー。
2.クリープ現象
ガソリンであれ軽油であれエンジン駆動車のオートマチック車ではおなじみの"クリープ現象"。トランスミッションを経由してエンジンから僅かに伝わる駆動力で動くのがクリープ現象。確かにHV車にも似た現象が現れます。すなわち、ブレーキを踏んでDドライブに入れ、停止状態からブレーキを放した時に、少しずつ前進する現象です。
HV車のシフトレバーもオートマチック車のレバーに似ていますので、オートマチック車からHV車に乗り換えた人が違和感を持たないように、HV車も同様の動作をするように考えられたそうです。
HV車の場合は、ブレーキから足を放した瞬間からモーターを低速で駆動させて車を動かせているのです。従いまして、エンジン駆動車のクリープ現象とは違ったメカニズムで動かせていますので、巷では、「疑似クリープ現象」と呼ばれています。