沙羅双樹

2005/05/24(火)02:16

昭和天皇の戦争責任=日本史上最大の無責任男

 1975年10月31日、訪米から帰った昭和天皇は日米記者クラブで、初の公式記者会見をしました。  記者の「戦争責任についてどのようにお考えですか」という質問に対し、 「そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないのでよくわかりませんから、そういう問題についてはお答えが出来かねます」  と答えています。  アジアで二千万人を超える人間を殺し、自国民にも多大なる犠牲を強いた軍国主義国家の最高責任者だった男の言葉がこれです。戦争責任を「言葉のアヤ」としたところに、幾千万の戦争犠牲者たちの命を軽んずる感覚を見ることができます。実に恥ずかしいことです。日本史上最大の責任から自分は逃れたい・自分だけは逃れるのが当然だというような傲慢さがうかがえます。何と恥知らずなことでしょう。詔書をクルクルと巻き、筒状にしてその中をのぞき「みえるぞみえるぞ」と言った(と言われている)大正天皇の奇行(の噂)の方が、まだまともに思えます。昭和天皇こそ、日本史上最大の無責任男です。  日本人は、なぜ昭和天皇を裁かなかったのでしょう。明治憲法の「天皇は神聖にして侵すべからず」が国民の意識の中でずっと続いていたのでしょうか。  いずれにせよ現代に生きる私たちは、昭和天皇のような人物に今後強権を与えたりしないように注意を払うべきだと思います。そのためにはまず、昭和天皇を断罪しなければなりません。

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