TSUREDURE

2024/04/25(木)22:09

深夜の月

年寄りになって困るのは、夜中何回も目が覚めること。連添いはベッドに入ると数分で眠りに落ち、何時間もそのまま寝息を立てているのだが、私の方はそうはいかない。ベッドにスマホを持込み、ワイヤレスホンで音楽を聴き続けることも珍しくない。尤も大部分は連添い同様に夢の世界に旅立つのだが。  今朝は珍しく、3時半に目が覚めていたら連添いも起きたらしく突然話しかけてきた。窓に満月がきれいに見えているという。連添いはすぐに眠ったが、私はそっと起き出し、カメラと三脚を持ってベランダに出た。本当にきれいな満月が、大部分が曇り空の中でそこだけくっきりと見えている。夜景も美しい。  朝の4時頃だというのに、路上に駐車してウインカーを灯している車がある。またタクシーも走っている。牛丼の松屋は24時間営業、眠らない町東京なのだなぁと改めて感心した。  CANONのSX70HSを購入してから約半年経つが、夜景特に満月にレンズを向けるのは初めてである。三脚で固定して、シャッター速度を様々に変えて何十枚か撮った。流石65倍光学ズーム、4倍デジタルズームである。既に持っていた望遠鏡が60倍だったから倍率も新体験。  とても明るくピントも合いクレーターもくっきりと撮影できた。ズームレンズは明るさが不足しがちなのだが、満月を画面いっぱいに撮るとかなり明るく、ISOオートの効用もあってシャッタースピードは100分の1や200分の1でも大丈夫、手振れの心配はない。ただやはり手持ちではブレが多すぎる。  拡大写真からは、月にはかぐや姫もウサギもいないことが一目瞭然で、夢多き世界からは離れてしまうが、とても貴重な体験をさせてもらった。満月様様である。ただ、数分後には空全体が雲に覆われ、お月様はそれ以降は出張してしまった。貴重な時間に遭遇できた幸運と、促してくれた連添いに有難う。

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