新業態? どこかで知っているイトーヨーカドーの独自開発した新業態
イトーヨーカドー武蔵境店に「セブンホームセンター」2号店 /東京(3月12日 みんなの経済新聞ネットワークより) 住関連の大型専門店「セブンホームセンター武蔵境店」が3月19日、イトーヨーカドー武蔵境店西館の1階・2階部分にオープンする。運営はイトーヨーカ堂。 同店は自社で独自開発した新業態で、1号店は2008年11月にオープンした「金町店」。フロア構成は、1階=DIY用品、園芸・ペット用品、文房具、自転車など、2 階=日用雑貨、インテリア・収納用品、家電、化粧品など。2フロアで約4万アイテムを取り扱う。 2店舗目となる武蔵境店の売り場面積は約3,400平方メートル。周囲には大学が8校あり、約2万.2,000人の学生が通うという立地から、文具、手帳、ビジネスバッグなどの「通勤・通学グッズ」を約2,000点展開する。売り場には、「グリーンアドバイザー」「DIYアドバイザー」「家電アドバイザー」などの専門資格を持った従業員を配置し、関連商品の説明や来店者からの相談にも対応する。 広報担当者は「駅前ターミナルという立地は、これまでのホームセンターにはなかった。幅広い商品を提供し、開業から1年で売り上げ約20億円を目指す」と話す。 3Fが数年前に近隣の独立店舗を吸収したユニクロ。その上がカルチャー関連で纏めた 書籍、メディア、スクール。で、1F~2Fをホームセンター?自社で独自開発した新業態? 武蔵境店は西館オープンまでは 自社で運営する部門でDIY以外の部分は全て既存で賄っています。 むしろ西館と東館の住み分けで売り上げを損している感じすらあります。 一つにはフロア構成。1階=DIY用品、園芸・ペット用品、文房具、自転車など 問題は学生をターゲットとした文具部門を場所をとるDIYや園芸・ペットと同居させる方針。 これ新しい業態ではなくて既にオリンピック等のロードサイドストアやユザワヤ、ハンズなどでも行われています。結果的にいえば、専門性が保てない。 フロアあたりの専門職員を常時増員するのと売り上げが見合わないのもそうですが、商品のラインナップをこの構成だとかなり絞る必要があります。DIYはたいてい木材の加工などのスペースも必要になりますから尚更です。 大学生向けの文具に絞るというのもあるんでしょうが、西武線が乗り入れる武蔵境は社会人もかなり利用しています。当然その子どもの層も馬鹿に出来ない数が住んでいますから、従来ヨーカドーの文具テナントはこのあたりのラインナップをしっかりしてきました。 近年西館の玩具 + 文具 と東館の 書籍 + 文具 という並びで買い物が面倒になった感は否めませんけど・・・。 直近の西館1Fはスタバのオープンカフェと婦人服飾関係、バック、酒販、生花の構成。 テナントですから、酒販や生花は東館で自社販売するんでしょうけど、スペースが相当限られますね。それに東館のウィンドウショッピングに見合う商品構成にも影響しそうです。2 階=日用雑貨、インテリア・収納用品、家電、化粧品など 東館で賄っていた日用雑貨、インテリア・収納用品、化粧品と西館で賄っていた家電部門の売り場統合ですね。 西友などでもいえるんですが、OAサプライに関して文具部門と家電部門のどちらに置くかが中途半端な印象があります。 結果、家電部門の消耗品に集めているんですが、ラインナップに乏しく、ドラッグストアのティッシュの如く『目玉商品化』する意識に乏しい。このあたりはカウネットやアスクルの広告との比較で勝負にならないと捨ててかかっているかもしれませんが、商品の回転の鈍い売り場だけにこうした部分は抑えておいた方がよいかと思います。 化粧品がこちらに入るというのも、コレまで『婦人服飾』 ⇒ 『化粧品』という流れをつくっていたヨーカドーのイメージからするとどうだろうという気はします。服飾関係を会社として縮小しようとしているのかも。ユニクロを取り込んだことで価格競争力に問題が起きているようですから。 個人的には・・・ どうせいじるのなら、子供服・ゲームコーナー・玩具売り場・ベビー用品・催事を同じフロア(東館3F)に集中させるのを、物入りな子育て世代には厳しいので止めて欲しい・・・。 しかし・・・ 周囲には大学が8校あり、約2万.2,000人の学生が通うという立地ってどこまで商圏にしちゃっているんでしょう? 武蔵境とアクセスが濃い大学といえば北に亜細亜大、南にICU、東小金井側とあわせて東京農大くらい。 東小金井のアクセスだと法政大とかもありますけど。一橋大とかまで入れてませんか? そこまで入れると買い物は立川だと思いますよ。