テーマ:都市計画・まちづくり(105)
カテゴリ:古河市の発展
きょうは「蔵美(くらび)セッション」に参加してきました。平成17年にNPO法人「日本都市計画家協会」が東京で開催して以来、今回が4回目になります。先人の築いた「蔵」をまちづくりに生かそうという都市の交流イベントです。
古河には100を超える蔵が残っています。これは江戸期に城下町・宿場町として栄え、明治期以降は商業の街として発展し、戦災や災害に見舞われず、そして大開発の波に飲み込まれなかったことなどが原因です。 まず、午前中には、古河のまちをみんなで散策しました。熟練のボランタリーガイドの方々が案内してくれたおかげで、普段は風景の溶け込んでいる蔵、古臭くて暗く汚いと思っていたものが、歴史的な、すてきなお宝に見えてきました。穏やかな小春日和で、たいへん気持ち良い体験でした。 午後は、「なんでも鑑定団」でおなじみの安岡路洋氏の講演、ビデオ等による古河市の紹介とつづき、最後に足利市、結城市、桜川市(真壁地区)、栃木市、古河市の5市のまちづくり団体によるパネルディスカッションがありました。 安岡さんは、81歳という年齢にもかかわらず、1時間にもわたって情熱的にお話くださいました。「モノを大切にすることを忘れたらおしまいだ」「住民がやらなきゃ誰がやるのか?」まったく、おっしゃるとおりですね。 ディスカッションは、各自治体でどんな取り組みをしているのか、問題点や課題は何か、イチオシはなにか、要望したいことは何かについて意見が交わされ、最後にパネリスト各自が色紙に一言を書いてまとめられました。 感想ですが、もっと市民を巻き込んだ議論が必要だと思います。お金がないし、コストがかかるのは事実ですが、方向性だけでもきちんと決めていかないと、個人所有の蔵はどんどん失われてしまうでしょう。観光客にきてほしい(産業化)のか、住民を増やしたい(都市繁栄)なのか、はっきりさせる必要もあるように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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