広報古河2月号に、乗合タクシー「愛・あい号」の記事が掲載されています。愛・あい号については昨年11月にNHKの関東地方の話題を取り扱う番組の中で紹介されました。けっこういい感じで取り上げられていました。
ところで、以前ご紹介したとおり、古河市には、合併前から「ぐるりん号」という市営の循環バスが走っています。しかし、愛・あい号とは、全く別の交通システムです。その違いを下記の表に簡単にまとめてみます。どちらにもよいところがあるのですが、反面、愛・あい号で古河駅に来られないのは不便とか、料金が違うのはおかしいのではないかという声があります。
そこで、市では
「地域公共交通総合連携計画」という案を作り、ホームページで公開して
意見を募っています。読んでみたところ、背景、現状、意見、問題点、課題、その対応など、たいへんよく分析され、まとめられていてよかったです。67ページもある文書なので、気軽に読みこなすのは大変そうに思えるかもしれません。しかし、これに関して言えば、ぜひ読んで考えていただきたいし、そうする価値があると思います。
なぜかというと、これはどなたにでも関係があることだからです。私は市民は市の発展について興味と責任を持つのが望ましいと考えていますが、実際問題として雲をつかむような話で、自分だけでどうすることもできないと感じてしまってもムリないかもしれません。しかし、この問題ならご自身の問題として考えることができるでしょう。誰でも、年齢や、病気や、経済状態などで、いつ車を運転できなくなる日が来るかもしれないのですから…。
交通システムをどう整備するのかは、暮らしやすさに直結する問題です。計画のサブタイトルに「win-winトラフィックプラン」とありますが、win-winとは、勝者と敗者がいるwin-loseの反対で、関係者(市、市民、業者)全員が勝つ、つまり利益を享受できるようにするというビジネス用語です。市側の真剣さが伝わってきます。市の発展をリアルに感じられる問題で、たいへんおもしろいと思いますよ。ぜひ、多くの人がパブリック・コメント(意見)を寄せられることを祈ります。
| ぐるりん号 | 愛・あい号
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種別 | 循環バス | 乗合タクシー
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運行エリア | 古河地区 | 総和・三和地区※
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内容 | 時刻表通りに運行 | 予約により送迎
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料金 | 無料 | 300円※ |
※境町の茨城西南総合医療センター病院へは500円。子どもは100円。