おまたせしました。古河地区の市民文化祭に約40点が展示された、とっておきの芸術をご紹介しましょう。それは「竹絵(たけえ)」といい、その名の通り、竹を使って絵を描くというものです。最初は絵ではなくて竹で花を作って生け花のようにしたてていたそうなのですが、より長く楽しめるように、竹工画として額に飾るようになったとのことです。
厚さ1ミリぐらいの竹板を貼り重ねますので、絵が盛り上がり立体的になるのが特徴的です。それに加えて、竹を鉄板で焼きこがすことにより陰影をつけています。作品によっては竹の枝を使ったり、非常に薄く削ることによって、鳥の羽根のような繊細な部分を表現した作品もあります。いずれにしても100%竹で描いているそうです。
竹絵は、昭和54年に群馬県館林市の田部井幸子さんが始められました。これを埼玉県北川辺町の小島さんという方から、古河市の竹細工職人、故・浅野宗一郎さんが習い、昭和60年ごろから市内に広がったのだそうです。現在、市内で竹絵を楽しんでいる方は百数十名もいらっしゃるとのこと。水戸から片道2時間かけて来ている方もいます。
写真では、その魅力が十分に伝わらなくて、申しわけないのですが、実際にそばで見るとほんとうにため息がでるほど素晴らしいですよ。まだ新しい美術ジャンルですが、もうすでに伝統美術のような風格があります。やはり竹という和の素材ですので、花、鳥、風景、浮世絵など、和風の題材が多かったのですが、中にはミッキーなどもありました。