4月11日に、古河の鎮守・雀神社の春季大祭に行ってきました。この大祭は祈年祭(としごいのまつり)といって、その年の五穀豊穣や国家安泰などを祈るものです。ここで毎年奉納されているのが太々神楽(だいだいかぐら)です。これは出雲流(いずもりゅう)神楽のひとつで、日本神話の物語が12の座(幕)にまとめられています。
一つの座は約15分ほどで、午後1時すぎにはじまって、4時半ぐらいまでかかりますが、バラエティに富んでいて、見飽きることはありません。登場する神様の多くが仮面と特徴的な衣装と小道具を身にまとい、笛・たいこ・つづみに合わせて優雅に舞い踊ります。頂いた解説のパンフレットで、ひと幕ごとの意味もよくわかりました。この神楽は、古河市民俗無形文化財第一号に指定されています。
当日は、お天気もよく、暖かくて、桜が一気に満開となり、ときおり一陣の風がふくと、はなびらがハラハラと舞い降りてくる最高の日和となりました。昇殿参拝(玉ぐし料:壱千円也)された方には縁起ものの紅白もちが配られました。子供たちは、ただで菓子と餅をもらって、はちきれんばかりの笑顔を見せていました。
この太々神楽は、4月18日(日)にも、古河市中田の鶴峯八幡神社でも執り行われますので、ごらんになりたい方は、どうぞお出かけください。きっと、あぁ、私も日本人だなぁ~、と実感されることでしょう。