テーマ:東北関東大地震(52)
カテゴリ:できごと
茨城産の野菜が猛烈な「風評被害」を受けています。基準を上回る放射性物質が検出された県北のホウレンソウ等以外の野菜でも、市場で値がつかない状態になっているそうです。テレビで見たのですが、通常は一箱が200円ぐらいで取引されるものが5円になっているものがあるそうです。それでも値がつかなかったり、返品で山積みになっているとかで、まったく酷いことです。あきれたのは、昨年の秋に収穫したお米まで売れない状態なのだとか。
それに、一口に茨城と言っても広く、例えば古河の方は県内で最も事故現場から離れており、危険性が低いはずなのに、一律、茨城産は危険だと言うウワサで買われない。これはゆゆしき事態です。だって、お百姓さんたちは、一生懸命畑を耕し、苗を買って植え、肥料をやり、草を取り、半年ぐらい毎日、真っ黒になって、身を粉にして働いてきて、それで一銭にもならないということですよ。 農家にお金がなければ買い物ができません。周囲の店は困ります。その人たちも買い控えをします。その結果、経済がスムーズに動きません。企業の中には経営が苦しくなるところも出ます。一方、消費者も栄養が偏って病気になってしまう心配もあるのではないでしょうか。だから、農家だけではなく、全員がダメージを食らうということなんです。とにかく茨城は有数の農業県ですから、ここを全域NGにすると影響が大きすぎます。 聞くところによると、日本の安全基準は他国に比べてもかなり厳しいそうです。それは、平常時の基準としては理解できます。しかし、この非常事態に、バカ正直にその数字を当てはめ、常識的に問題がないとわかっているものまで、流通できない状況を招き、そのまま放置するのはいかがなものでしょうか? お金になるものを捨ててしまうということは、そのぶん義援金を送れなくなります。つまり、それだけ復興が遅れてしまうと言うことではないですか。 とはいえ、誰もリスクは負いたくないですよね。だから、きちんと検査して、危険性の薄いものに関してはお墨付きを与えてほしいと思います。良いダメの二元論ではなく、レベル分けがあってもいいと思います。また、洗って、ゆでて、どのぐらい放射能が減るのかということを実験をするのも有効ですよね。それから、大人と子供では放射能への耐性が違うそうです。チェルノブイリやスリーマイルでどうだったのか、データを出して国民を安心させてほしい。政府は知恵を出してください! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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