真理を求めて

2012/05/03(木)12:29

パッチ・アダムスの言葉

僕はロビン・ウィリアムスのファンなので、「パッチ・アダムス」という映画は前から好きだったけれど、安冨歩さんの『生きる技法』を読んだ後で、この映画を見ると印象が違ってくる。アダムスが、安冨さんの語る「生きる技法」を実際に実現している人のように見えてくる。図書館で、アダムスの本を借りて読んだら、ますますそのように思えてきた。そこで、Twitterでアダムスの言葉を紹介してみた。以下のようなものだ パッチ・アダムス1:パッチ・アダムスは、安冨さんが語る「生きる技法」を実際に体現している人ではないかと思える。そのパッチ・アダムスの本を見つけたので、印象的な言葉を引用して紹介したい。言い言葉は多くの人に味わってもらいたいと思うからだ。それを伝えることで僕も幸せを感じられる。 パッチ・アダムス2:「この世で一番ひどい苦しみは、孤独だ。友だちが一人もいなくて、誰一人、自分を愛してくれないこと。寂しいから何かで癒されようともがくのは止めて、苦しんでいる誰かを抱きしめてあげよう。ありったけの愛を込めて、優しいまなざしを投げかけよう。報酬を求めず、…(続く)」 パッチアダムス3:「…すべてを投げ出してその人のために全力で尽くしてみよう。そうすると、不思議なことが起こる。あなたの心にも体にも力がみなぎり、喜びがあふれてくるんだ。サポートが必要な誰かを見つけてケアすると言うことは、つまり自分が幸せになることであり、この世界に平和を作り出す…」 パッチ・アダムス4:「…平和を作り出す行為でもある。なぜなら、喜びにあふれた人間が暴力をふるうわけがないからだ。愛と喜びは人々の心から怒りや暴力を消してしまう力を持っている。僕は、深い思いやりと愛の力でこの社会を根本から変えてしまうつもりなんだ。」実践家の言葉だから信用できる。 パッチ・アダムス5:「僕はある意味では重荷を背負った「生き残り」なんだ。10代の終わりに深刻な心の危機に見舞われた。しかし、それを乗り越え、素早く立ち直ることが出来たのは、母が僕に自分を愛する心を与えてくれたからだ。僕はつらくてつらくて死にたかった。でも、自分を嫌いにはならなかった パッチ・アダムス6:「母が愛してくれたからだ。僕は精神病院に入院した。でも、最後には「死にたくない。僕はこのひどい状況を変えたい」と決意することが出来た。それは心の底の方に、「僕は普通とは違う人間になる」「何かが出来る人間なんだ」と信じる気持ちがあったから。母がそう言ったからだ。… パッチ・アダムス7:「…僕が何かをやろうとすると必ず母は、「あなたは出来る」と言ってくれた。」ここには教育の原点が語られている。子供時代に丸ごとすべてを認めてもらうと言うことが如何に大事かという。かつて河合隼雄さんもそう書いていた。僕が河合さんにも惹かれたのそのせいだった。 パッチ・アダムス8:「苦しんでいる人を助けること。人生にはこの他に大切なものは何もないと言っていいくらいだ。僕にとっては、人に尽くすことそのものが生きる喜びだ結局の所僕は「人を助けること中毒」なんだ」アダムスは利他主義者ではない。人に強制するのではなく自分がそうしたいからやっている パッチ・アダムス9:「ところで、アメリカ人は全世界で誤解されているけど、自分の生き方を自分の考えで決める人たちの集まりではない。むしろ、彼らは躍起になって社会が求める鋳型にぴったりはまることを追求してるんだと思う。それが競争に勝ち抜く道だから。勝ち組に生き残るために。…(続く)」 パッチ・アダムス10:「…つまらない生き方だ。人間的であると言うことは、「自分は他の人とは違う人間になる」「自分は何かをやってみせる」と考えることだ。人間はそれぞれ全部違うのだから。自分はどんな人間なのか、どう生きたいのか。「私は誰?これがなりたい自分なのか?」日々自分に問い直し、… パッチ・アダムス11:「…日々自分に問い直し、ごまかさないこと。自分がなりたい自分でいることが一番大切なんだ。」エリートの苦しみを適切に表現している。世界中同じなのだ。競争から来るプレッシャーと、それによって失う自分自身。勝者が幸せになれない現実はそのような理由から帰結する。 パッチ・アダムス12:「ひょっとしたら、みんなは僕のことを精神的に強靱な、タフな人間だと思うかもしれない。でも、それは違う。僕は18歳の時に、地獄の釜の蓋を開けて覗いたんだ。そして思い知らされたんだ。自分にウソをついて生きることがどれほど悲惨なことか。それに比べたら、真実を生きる… パッチ・アダムス13:「…それに比べたら、真実を生きることの方がずっと簡単だ。」いい言葉だと思う。真実を受け入れた人間は幸せになり、受け入れらない人間は真実を憎むようになる。ほんのちょっとした違いなのにその差は大きい。どうすればそのような「生きる技法」を身につけることが出来るか。

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