低学年の学習について 1■ 低学年の学習について 〔part1・「学習時間」のとらえ方〕(×-×)「まだ本人が目的意識のない時期に、塾の他にも何時間も学習時間を確保してやらせている。」 →「やらされている」という状態を長時間続けるのは、「勉強はイヤなもの」「我慢の時間」「おもしろくない」ということを徹底して叩き込んでいることになります。 反抗期を迎えるときにその気持ちが爆発するか、無抵抗無意識に手を抜き続けるということにつながります。 自分が集中しているときの感覚、していないときの感覚をしっかり区別できた方が高学年では有利ですから、だらだらと長時間机に向かわせて「集中していない練習」にならないように。 学習を始めるきっかけを作ってあげることは必要だと思います。 何時から~とか、これが終わったら~とか。 15分でもいいから集中して取り組み、それをきちんと誉めてあげる。 少しずつ延ばしていく。 集中できていないときは、励ましたり一声かけてまた集中できるきっかけを作ってやる。 それでもだめなら、いったん休憩するなり、遊ぶなりする。 「勉強時間」という記憶の中に、無意識な時間やだらけた時間や集中しているつもりなだけの時間というものを極力作らないようにしてあげる。 大人が決めたカリキュラムをなんとかこなすことよりは、「集中力」を軸に考えるといいかと思います。 学習時間自体を長くすることよりも、いざ長い時間学習しなくちゃっていう時期がきたときに、それが苦にならない性格にしてあげることを考える。 勉強ってなかなかおもしろいね~って思えるのがいちばん理想です。 また、記憶ということについて。 子ども達は、どうして150を越えるポケモンをあんなに正確に覚えているんでしょう。 興味があるからですよね。 地図に都道府県ごとにポケモンなり好きなキャラクターなりのシールを貼ってあげてください。 例えば、ドラえもんがいるのが北海道の札幌。 のび太がいるのは、青森県青森。 こんな風に、子どもの好きなものと結びつけて記憶すると、なかなか忘れにくいものになります。 興味の引き出しをたくさん準備しておくことができれば、時期がくれば、子ども自身が勉強したくなります。少なくとも前向きに取り組めます。 スーパーの買い物につれていって、産地の話をする。こんなことも立派な勉強です。 りんごは寒い地域、みかんは暖かい地域・・・という簡単なことからでかまいません。 お金のやりとりを見せる。おつりを計算させてみる。 「2割引って、8かけて0を一つ取るんだよ。」とか。 お正月の帰省時に地図でその移動距離を見てみる。 途中で海が見えるはずだねとか、この辺より寒いのは、北側だからだよとか。 ことわざかるたをするとか、百人一首を見よう見真似でやるだけでも、大きな意味があります。 高学年になって、損益算を習うとき、地理を習うとき、ことわざや短歌を習うとき、「あ!あれか!」と思うだけで、深い理解へとつながっていきます。 目先の点数やカリキュラムが早いとかそういうことに目がいきがちですが、 土の下の根っこをできるだけ伸ばしてあげると意識したいですね。 以前の記事ですが、 ○「学習能力の根になる息抜き」をしている時間、低学年ならそれが学習時間と言えると思います。 ※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。 <(_ _)>今後の更新がんばります。→ →続きを読む。(低学年の学習2) →TOPに戻る。 |