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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

自分に厳しくなれる?〈2〉

前回のつづきです。(→前回の記事を読む。

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合宿終了時のアンケートで、もう一つ、興味深い項目があったんです。


 ○この合宿で、プラスになったと思う項目全てに○をつけてください。
                   (複数回答可の中から抜粋。)
 ・弱点を発見できた。
      Aクラス 95%  Bクラス 80% ・・・ Eクラス 78%

 ・弱点を克服できた。 
      Aクラス 42%  Bクラス 55% ・・・ Eクラス 78% 』
                 

下位クラスになるのにしたがって、「弱点を克服できた。」という回答が多いのに比べて、
上位クラスの子は「弱点を発見できた。」としている回答の方が多いのです。

客観的に見て、上位クラスの子の方が学力が高く、理解も早いです。
それなのに、「弱点を克服できた」には○をつけずに、「弱点を発見できた」にとどまっています。
つまり、まだもう少し取り組む必要がある。克服できたとまでは言い切れない。と自分に対して厳しい評価をしています。

下位クラスを見ると、「弱点を発見した」というのに○をつけている子がそのまま「克服できた」にも○をつけています。
本当にそのとおりなら、成績が逆転するはずですよね・・・。
これは、自分に甘い評価をしていると見るべきかと思います。

もちろん、下位の生徒なりに、相当やる気が上がった。
そして、苦手科目に対しての苦手意識は克服できた。明日から苦手と思って逃げずにがんばろう!という気持ちの表れでありますから、そこは評価してあげるべきです。

ですが、比較した場合、自己評価が甘めである子が下位クラスに割合として多く、自己評価が辛めである子が上位クラスに多いというこの結果は、何かのヒントになっていそうです。

私は、模擬テスト後の生徒懇談で、テスト結果を見てアドバイスをする際、
必ず先に子ども達に「自分ではどう思う?」と聞くようにしていました。
(『塾物語』の中にもその場面がありました。)
自己分析をさせるということ。
これだけでも一つの訓練になっていたようです。テスト結果が出るたびにしていくうちに、自分の課題を自分で見つけられるようになる子も多いですし、指示された課題よりも自分で見つけた課題の方が積極的になりやすいこともあって、学習意欲・教育効果は高まると思います。
自分に辛い点をつけることができる・・・精神年齢のアップにもつながっていますよね。

最初からそううまくはいかないですが、例えば、本人からはうまく引き出せなくても、ある程度の誘導やヒントを与えてあげて、できるだけ自分で気がついたようにしてあげることは難しくありません。
ちょっと成績が上がっているけど、まだまだ志望校にはとどかないとか、
結果はそこそこよかったけど、それまでの取り組み方には疑問があったとか、
成績が下がったり、納得のいくものではないのに本人が自覚していないときには、
「この結果は、自分の中で最高だと思う?」「これがあなたの可能性のある中でいちばんいい成績かな?」
(こういう聞き方をすれば、NOとしかいいようがないですよね。)
「じゃ、どういう点を変えれば、次のテストで自分のとれるいちばんいい成績に近づけるかな?反省点は思い浮かぶ?」と反省点を考えさせます。
本人が一つでも言えば、「他にも、・・・ってことも言えると思うよ。」とか「先生から見て、・・・というところが気になる。直していかないと君の志望校は遠ざかるよ。」と補います。
「今回、○○はすごくよくできているよね。どういうことがよかったと思う?」
良かったところをさらに伸ばすために、必ずいいところも見つけて、本人に確認してあげることも忘れずに。


次のテストまでにして欲しい学習の仕方の改善点を伝えるとき、
「先生は、○○を毎日の勉強の最初の10分に必ずやるっていう方法を提案するけど、やってみる?」
と最初からは「やりなさい」と言わずに、やるかやらないかは本人に決めさせたようにもっていき、
「やります。」と本人が言ってから
「じゃ、決めた以上は必ずやりなさい。約束。
先生の授業の日に、これだけやったよってノート見せにおいで。きちんとできていたら、先生、誉めるね~。絶対、この単元克服しようね。今の時期に弱点一つつぶせたら、志望校に一歩近づくよね。」

本人が「やります。」と言った後に、わざわざ「~やりなさい。」と上から命令口調に言うのは、「自分がやるって言ったんだし、やらなくてもやってもいいんだから、やらなくたって別にいいんだ」と後々に甘えが出てくることも子供ならよくあるから。
「約束」「~やりなさい。」という言葉で、義務感を与えることを意識してのことです。
「忘れないように今、このテスト結果のところに今の約束を書き込みなさい。」ということもあります。

自分が取り組むことによって、その延長線にどんなプラスがあるかを伝えてあげることも、効果があります。


テスト結果は、いわば子供の学力のカルテ。
それを「やったー!」「がっくり」だけで終わらせるのはもったいないです。
弱点単元や得意単元の発見ももちろんそうですが、
子供自身に自分の学習を省みさせ、次の一歩を踏み出すための課題を考えさせるいいチャンスとして利用しましょう。

テスト面談を毎回するようになってから、格段に授業への集中、講師への質問、次回テストに向けての意識は高まっていきました。
他教室と比べて平均点も上がっていきました。
合宿などで、「立夏の校の生徒はみんな意識が高いな。」と言われることがたびたびありましたが、こういう試みを長期にわたってやってきたことが理由の一つだと考えています。

つづきを読む。 

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