アドバイスをもらいやすい生徒■アドバイスをたくさんもらえる生徒とそうでない生徒~塾を賢く利用するために~先日、注意されたときに上手に受け止めることができるお子さんは 伸びやすいというような話をしましたが、 キムタツ先生の書き込みではっとしました。 塾によっても、講師によっても、子どもへの注意・アドバイスの位置づけが 全くちがうんですね。そのへんからお話するべきでした。 私は非常勤もあわせると3つの塾にいたんですが、 だいたい似たような雰囲気だったため、そういうものだと思っていたのですが、 他塾での指導経験が長い先生や、他塾から転塾されて来られた保護者の方からのお話を聞くと、いろんなタイプがあることがわかります。 極端なところだと、クレームや塾を辞められてしまうことを防ぐために 生徒個人への注意を一切禁止しているところもあります。 中には、生徒のことを思っての注意でも、機嫌を損ねて塾を辞めてしまうということがあるのでしょう。 またそういう保護者にあることないこと悪評判をばらまかれては・・・という心配もあるのでしょう。 塾も企業の一つ。大きくなっていくと難しいんだなぁと思います。 授業中、生徒への発問は、正解しているはずの成績のよい子にだけ指名するようにマニュアル化されているというのも聞きました。 指名した生徒がまちがえると、次の説明はそのまちがいへのアドバイスを話すことになる。そうなると、その授業の質がそのときそのときで変化することになる。一定の商品の質・決められたカリキュラムを通すためには、 そうしないといけないのだそうです。 授業を提供するのが塾。 授業に集中しないのも自由。授業内容を理解しないのも消費者側の都合。 そう割り切っているところもわりと多いんですね。 目の前にいる生徒に関係なく授業が進んでいくので、予備校の雰囲気ですね。 これは極端な例ですが、そういう塾もあるので、前回に私が話したようなことが全くあてはまらないケースもありますね。 小学生のやる気を育み、単に受験だけをとらえるのではなくて、 成長段階の子どもを育てる、受験を通して人として成長させたい・・・と 考えている私は、やはり目の前の子どもが「?」という表情をすれば、説明を付け加えたいですし、人としてどうかと思うような発言や行動を見かければ注意もします。 集中していないようであれば、励ますなり、指名するなり、顔を洗っておいでと言うなり、「やる気ないなら、帰れ!」と雷を落とすなり、その子の性格や目標を踏まえて、なんらかのアクションを起こしたくなります。 前回注意したところができるようになっていれば、 自然に笑顔になって「よくがんばったね!できるやん!」と誉めたくなります。 それは、少人数だったからかな。と今は思います。 平常授業は原則1クラス10~15人程度なので、ちょっと顔色悪いなとか、元気ないなぁとか、今日、スカート気にしているけど新品のお気に入りなんかな?とか、細かいことに気がつく人数なので、情がわく。 他塾から来た講師には、「そんなんは塾の仕事とちがう。学校のすること。」と言う人もいましたが、子どもに関わる大人という点では同じかと思います。 子どもが今日の単元を理解してないまま帰るというのが許せないというか、 理解させられない自分が許せないというか。 どうしても1人2人がいつまでもつまずいているようなら、授業後に残したり次に早めに来いと指示出すこともできました。 子ども自身も注意された後、そこを直せば必ず誉めてもらえるとわかれば、多少厳しくしてもついてきてくれます。 でも、これがもしも、1クラス40人前後いたら、 だれかが退屈しているのに気がつかないふりをしたり、だれかがイマイチ理解していないのを無視したりとか、そうせざるを得ない瞬間はやっぱりあるだろうなぁと思います。 生徒と講師のコミュニケーション、叱咤激励でいけば、少人数が子どもにとってはいい環境だと思います。講師に自然に生徒への感情が生まれますから。また、不合格に不慣れな分、一つ一つの合格・不合格を大きく受け止めるということも言えると思います。 ただし、中学受験専門で知識や情報、指導のノウハウの蓄積はどうか確認しないと不安ですね。 年ごとに生徒の学力層がブレて、自分の子どもがその層に合っていないと 効果的な授業とは言えないというデメリットがありますので、少人数だからいい塾だとは決して言えません、念のため。 ☆☆☆ 注意をしやすい生徒、しにくい生徒というのがいます。 注意というのは、授業に集中させるように声をかけてもらえるとか、 誤った勉強のしかたのときに「これじゃダメだよ。こうした方がいいよ。」というアドバイスも含みます。 同じ塾へ行ってるならたくさんアドバイスをもらった方が、得ですよね。 それは、保護者の方からの一言が大きいです。 どの講師も、保護者の方に嫌われたくありません。 注意するってけっこう勇気がいります。 保護者の人からクレームきたらどうしよう。ちょっと頭をよぎります。 過保護なお宅増えていますから・・・。 保護者の方とお会いしたことない講師は、特にそのようです。 校長である私が生徒に注意することが多いし、誉めるのも多いのは当然だったのですが、それは、親御さんの顔が浮かびますし、理解してもらえている確信があるからできたことなんですね。 「先生、うちの子、びしばし鍛えたってくださいね! 悪かったら、どんどんしかってやってください。 誉められたら調子乗るところもあります。 おだててもらってもがんばります。」 「先生、この間注意してくれたそうで、あれから、本人気をつけてやってるみたいです。またお願いします~。」 一度でも保護者の方からこう言われたことがあると、 余計なことを考えずにお子さんにとってプラスと思えば注意しやすいです。 送り迎えのときに、担当の講師と話す機会があれば、ちょこっと言ってみるといいと思います。 → ※このブログを応援してくださる方は、こちらをクリックしてくださいますようお願いします。 1日1クリックカウントされます。今後の更新がんばります。 →つづきを読む。 →TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。 |