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塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

塾講師ママ中学受験サポート国語-合格だけでいいんですか-

叱るにも技術がいる

□ アメとムチ、北風と太陽


少し前ですが、話題の「子育てハッピーアドバイス」を読みました。
育児、幼児までの子供の成長についての考え方や、サポートの仕方が中心でしたが、
私が受験生達に対して心がけていたこともずいぶんと重なって、
なんだか背中を押していただいたようでうれしくなりまして。


例えば、注意するとき。

ダメなことについての説明は誰でもしていると思うんです。
そして、「わかった!?」と怖い顔のまま、通常の授業に戻ると
いくらこっちは普通に戻っても生徒の顔は引きつったままです。
少し落ち込んだり、すねちゃったり、一生懸命授業を受けているポーズをとる子もいます。
だけど、芯から理解して、すぐに改善するようにもっていくには、

今注意されたことを意識して直せば、どんなプラスがあるのか

ということを伝えてあげること。
これで注意・アドバイスの意味は何倍にも膨らむと経験から感じました。

話の前半は、説教です。
時にはきーい叱責であることもあります。
でも、君はもう当然そのことについてはクリアするべき時期がきていること、
そして、今の君には決して困難なことではないこと、
この課題ができることが、君の目標に到達するために現在の第一歩となること。

「叱られた~」「怒られた~」という感想で終わらせては注意そのものの意味は激減。
教室の空気が悪くなって終わり。
「それを直せば、レベルアップした自分になれる!」という希望を最終的に与えてあげられるように話を締めくくるように気をつけてきました。

「アメとムチ」ですね。
明橋 大二氏は、「○」→「×」→「○」となるようにとおっしゃっています。

誰でも自分の行動に否定的な意見は、受け入れがたいものですが、
そういうものを受け入れられる性格になれれば、
将来絶対に世界は広がりますよね。
基本的に「忠告は自分のことを考えてくれている人がしてくれる」と子どものうちから
理解できれば、それは大きな意味があると思います。

問題の解き方についてアドバイスするときだったら・・・

「あ、この文章のここに線が引けているということは、重要なポイントはつかめているね!」
「問い四がわからない? うんうん。確かにいいところには線が引けているけどね
 第3段落は一つもチェックがないな。この段落のポイントを見落としているから、
 問い四が解けないんだと思うよ。
 文章を読んでいるうちに集中力が切れているのが、線の引き方に出てるね。
 第3段落をもう一度しっかり読み直して、ポイントをつかめたと思ったら
 問い四、やってごらん。」
「そう。正解。
 じゃ、この問い四が、君の弱点を教えてくれた。
 文章中盤になると集中力が落ちる。線を引くのが甘くなり、
 ポイントが曖昧のままになって、できない問題が出てくる。カンに頼って記号問題も不正解。
 その点を直すと、・・・そうだな、この問題とこの問題が正解できる力はあると思うから
 今より8点ぐらい上がってくると思うよ。偏差値にしたら2~3ぐらい上がるんじゃないかな。」


 でもね、雷落とすときもありますよね。

絶対このタイミングで釘さしておかないとだめ!ってときがある。
「誰のための受験や!誰のための勉強なんや!それがわからんやつは帰れー!!」みたいなときも。
子どもはやさしくでると、だんだん調子に乗るってことがありますから。
いつもやさしい顔していると、全部なんでも許してくれると思って、
そこまでならいいんですけどね、それが馴れ合いになると自分の力までみくびるようになってしまう。
全力を出さなくていい相手の前で、本気出さないのが習慣になると、結果学力も上がりません。

だから、きつーく注意するときもあります。
そういうときは、「これができればこんなプラス」というのは伝えないで、
後日、その生徒が実際にその注意された課題をクリアできたときに、
初めてめちゃめちゃ褒めちぎります。
叱ったエネルギーと同等かそれ以上、精一杯褒め称える。

「北風と太陽」ってイソップ物語を思い出しますね。
つい北風モードになりますが、基本的には太陽でいるように。
強引に行かずに、子どもがそうしたくなるようにしむける。
でも、ずっと太陽だと旅人は北風を忘れて、
コートを捨ててしまうかもしれません。
たまーーーーに北風で冷たくぴゅーっというのが効果的なようです。


おかげさまで、保護者懇談会やお迎えのときの挨拶のときなどに
「先生の叱り方はがつんときて、そしてがんばろうと思える。
 不思議や~。めちゃくちゃ怖いときもあるけど、なんかうれしいねん。
 ってうちの子言ってます。先生、叱り方私にも教えて下さい~。」
なんて言ってくれる方もいて、うれしく思いました。






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