個性を生かしていきる条件■個性を生かしていきる条件「個性」が重要視されて、それがどうにも勘違いされてねじれて「個人主義」という解釈で一人歩きしている部分もありますが・・・「自由」と「勝手」はちがいますよね。 個性はもちろん大事です。 ですが、芸術の世界がそうであるように、まず基礎を固めて基本的な技術を身につけて人並み以上に一定レベルをクリアしたその後に、独特の手法や味わいが出て初めて個性と認められるはずです。 マナー違反やルール違反を「個性」とは呼びませんよね。 あくまで最低限度は身に着けるべきもの、共有すべきものがある。 ピカソが12歳当時に描いた絵を見たことがあります。 それは、写真としか思えないような精巧な風景画でした。 ピカソも基礎を身に着けた後で、見たものをそのまま描くのではなく、 そこに自分の感性で一度消化したものをキャンパスに映し出して表現するようになります。 お手本は子どもの絵。 写真のように完成度の高い自分の絵は通り過ぎられてしまうのに、 道端の子どもの落書きを大人たちは見て、足を止め、微笑む。 そこには子どもの見た子どもの世界があるから。 ピカソは、「女性の姿」ではなく「女性の姿を見た自分の気持ち」を描こうとします。 「戦争」ではなく「戦争に対する怒りや深い悲しみ」を描こうとしました。それが人の心を打った。 絶妙な色のバランス、構図のバランス、一見崩壊しているように見えて厳密なバランス感覚は基礎ができているからこそ。 (ピカソ風に素人が描いたものと、本物ではコピーしてモノクロにすると明暗度のバランスですぐにわかるそうです。) 先日グランプリをとった浅田真央選手。 妖精のように軽々と難しいジャンプをこなし、優雅なステップを踏む、 彼女がするととても簡単そうに見えるけれども、そこへ到達してもなお1日8時間は練習しているそうですね。 自分の思い描く世界の中で、思い描く活躍をしようと思えば、 それなりの下積みが必ず必要であることを、 子どものうちに理解させてあげられたらいいなと思います。 自分のためにたっぷり時間を使える「こども時代」のうちに。 自分を磨くということを目的に受験勉強を理解すると、 長時間のトレーニングの意味も深くなると思います。 身に着けた力は将来の自分の判断力や思考力に自信をつけてくれる。 合格という結果は金メダル。 不合格は、自分よりもさらにすごい選手がいたから1歩及ばず・・・銀メダル。 少なくとも悲劇でも、恥ずかしいことでもなんでもないはず。 ジャンル別一覧
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