俳句や短歌の単元

俳句や短歌の単元。
単なる暗記ものとしての位置づけにしてしまってはもったいないです。

少ない語から、多くのことを読み取るトレーニングとしてもとてもよい教材となってくれます。

（例１）

有名どころ「古池や　蛙飛び込む　水の音」松尾芭蕉

「古池や」＝濁った水や苔の生えた岩、水面に動きのない池などのイメージ、　

「蛙飛び込む　水の音」＝小さな生き物の動き、はずむ感じ、小さな水しぶきとその音　

そのあと広がる波紋のイメージ、「静」から「動」への移り変わる世界。

この表現から、冬から春になっていくことに対する喜びと、小さな命のたてた音への愛おしさのようなものなど深く想像していくことも可能です。

このような学習をいくつかしてから、物語や詩の読解に取り組むと、風景や小物を使った間接的な心情描写に強くなります。