~朝顔が花を咲かせる条件□朝顔が花を咲かせる条件~授業前のちょっとお話シリーズ~先生、今日は理科の話をします。朝顔について。 もう秋なのに、朝顔の話かよっ!・・・ってのは、当然のつっこみなんだけど、許してね。 朝顔は朝に咲く。 じゃ、どうして朝顔は朝が来たことを知るのか? なにをきっかけに花を咲かせることができるのか? みんなは何だと思う? 光?時刻?温度? 地道に実験を続けた人がいてね、その人が研究してわかったんだけど、 ある時刻がやってきて、そのときに必要なだけの光とあたたかさがあっても 花は咲かなかったんだ。 どれだけ明るくしても、どれだけあたたかくしても、ちゃんと朝の時間になっても、 それだけでは朝顔の花は開かなかった。なんでだと思う? 朝顔は、夜の暗闇と寒さを乗り越えてからの朝でないと花を咲かせなかったんだよ。 どういうことか分かる? 朝になったから花が咲いたのではなくて、夜を乗り越えたから花が咲いたんだって。 ずーっと明るいまま、あたたかいままでは花は咲かない。 さて、今の話、君達におきかえてみよう。 夏休みの終わりに受けた模擬テストの結果が悪かったと言って落ち込んでいる場合ではないぞということです。 君達も、生まれたときに大きな可能性のある種をもって生まれた。 ずーっと明るいまま、あたたかいままでは花は咲かない。 ときには暗い夜、寒い夜を過ごすことになる。 それを耐えた人、そこで自分の可能性をあきらめずに信じ続けた人には 朝という明るいチャンスがやってくる。 そのとき、どんな花を咲かせるのかは、夜の時間の間の過ごし方によるんじゃないかな。 受験勉強もなんとなぁく、なまぬるーく、てきと~うに手を抜いてやった人には、 受験の結果が「夜」になるかもしれないぞ。 入試を自分の人生にとっての「夜」にする?それとも花を咲かせる「朝」にする? 受験の後冷たい「夜」を前向きに受け止めて、その後それをバネにがんばって、 別の「朝」に花を咲かせるというのもそれはそれでいいと思うけど、 どうせなら、今、しっかりと苦しいけど我慢する受験勉強をしておいて、 入試というチャンスの「朝」を、自分の花咲かせるきっかけにした方がうれしいんじゃないかな? どんな大きな花をどんな高さのところに咲かせるか、 それは種の中身、つまり才能だけが決めるんじゃないよ。 花を咲かせる日までどんな環境でとんなふうに世話をしたかによるだろう。 肥料のあげすぎは逆効果だし、水もあげすぎちゃいけない。 かと言って何日もなにもしないで放置すればとたんに枯れてしまうだろうね。 茎がどこまで伸びるか、毎日毎日適度に世話してやることが大切なのも、人間が学力を伸ばすことと似ているね。 君達の可能性いっぱいの脳をちゃんと鍛えてやろうね。 花が咲くのは一度きりじゃないよ。 朝顔のように、次の花、次の花・・・君達の人生にも何度もそのチャンスはやってくる。 今入試のためにやっている努力が、入試が終わってもその茎の高さが次の花も支えてくれるよ。 将来の自分を、今の自分が育てているんだと思って、 今日の授業もめいっぱい集中してがんばろうね。 □応援のクリック1票よろしければ、お願いいたします。 ↓ →次の記事を読む。 →TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。 |