~未来の自分はどこから来るの?□未来の自分は今の自分が作っている先生、すごく後悔しています。 自分の世界を広げるだけ広げておけばよかった。 大人になるとそう思うことが何度もあるよ。 大人になるとね、仕事とか自分の生活のことでなかなか自分の世界や可能性を広げる時間を作るのは難しくなる。 みんなのお母さんもみんなの世話や家事で忙しそうにしてない? お父さんも仕事仕事でなかなか自分の好きなことする時間作るの難しそうでしょ? 君らは、今自分のために24時間使えるんやなぁ。 先生うらやましいわ。 しかも、塾とか受験とかって自分を鍛えるチャンスまで与えてもらってるんやもんなぁ。 今、1問解くとか、1つ漢字覚えるとか、そんなことたいしたことないように思ったり、何の意味があるんやろって疑問に思うことがあるかもしれん。 でも、そういう時間を積み重ねてちょっこっとずつ、自分の知らないものだらけの世界の中に自分のわかることが増えていくと、将来の自分がそれをヒントに何か大きいものをつかむことになるよ。 それが何なのかは、大人になって自分の目で確かめてな。 テレビとか映画でもさ、主人公の危機に、部屋の中にあるもので工夫して脱出したり、見つけた爆弾を分解して助かるとかあるよね? そんなときにもし私なら・・・何もできずにあきらめて死ぬしかないわ。どかん。終わり。 主人公はその知識があるから助かる。 人の窮地を救う最大の武器は、自分を信じる力だと私は思っているんだけど、自分を信じるためにはそれなりに理由がいる。自分なら大丈夫!と思えるにはそれだけの努力を重ねてきた時間が必要よね。 ま、もちろん普通に生きている分には爆弾が自分の部屋にしかけられるとかはないけど、でも地震や災害や事故が起こったときに、何も知らずに誰かに助けられるのを待つだけの人と、なんとかしようとして行動できる人の差はあると思うよ。 危機的状況じゃなくても、毎日の生活だってそう。 化学が得意な先生の友達は、洗剤なんか使わずにあちこちピカピカに掃除してる。 重曹と酢を上手に使うんだって。化学変化を上手く生活に生かしてるんやな。 大学で農業を勉強した先生の友達は、世界中のあちこちに行って、自分の学んだことを現地で困っている人達に教えてまわってる。 知識で生活が充実するってことがある。 世界で困っている人に自分が役立てるってこともある。 今、君らが勉強するってことは、将来の自分をちょっといいものにしてくれるよ。 問題解けたときにうれしい。 それは過去の自分がやっておいてくれたから。 サンキュー、あのときの自分って過去の自分を誉めてあげよう! 今頑張っていることが、何十年後の自分が感謝する日が来るかもね。 自分のために一生懸命やれる人ってかっこいいと思うなぁ。 今日もがんばろうね。 風邪気味でしんどそうな人もいるね。そんな中、よく教室に来たね。来ただけでもえらい! どうせなら賢くなって帰ろうね。 じゃ、今日の授業始めます。 |