■偏差値で選ぶ志望校※要注意事項!
志望校の候補を決めていく際、もっとも気になるのは偏差値だと思います。子どもの学力との兼ね合いがうまくいくかどうか、今の学力から目標にするのはどのあたりか・・・その基準となる偏差値。ここで一つだけ注意事項というか豆知識というか 1つ。一般的に手に入る偏差値表とか難易度ランキングとかって、昨年のものをデータ化したものです。もちろんそれはそれである程度参考になるものです。ですが、何年間もかけて見るとですね・・・他校との入試日程の関係で、受験生が殺到してランキングが急に変わったという学校もあります。また、ここ数年で評判がよくなり、見るたびにランキングの上がっている学校もあります。逆もあります。校長先生が変わってからあまりいい話聞かないなぁ・・・と思っていたら今年はずいぶん入りやすくなったんだなぁ・・・という学校も。つまり、一般的に塾生の皆さんが手にする偏差値の数字というのは、極端な言い方すると「瞬間偏差値」です。たとえば、偏差値【59】A中学・B中学 とあったとします。A中学は親である自分達世代から有名校。高校のランキングはかなり高いらしい。B中学は・・・名前もそんなに聞いたことないなぁ。聞くところによると6年前の新設校。高校が上位校という印象の強いA校の方が有名。地域でのイメージ、特に親世代からすれば名前を言えぱピンとくる人も多い。だから同じ日が入試なら、A校に・・・という選択をする方が多いです。塾によっては、名前の知られている学校の方ばかりへ誘導するところもあります。宣伝になりますから。しかし、こういうケースもあるんです。A中学では信頼されていた入試担当の先生が移動されて、それからあまり実績出てない。クラブ活動や行事は二の次で、勉強中心の割りに実績が下降気味でここ数年、兄がA中に通う弟さんを成績的にはA中受験レベルなのに別の学校へ進学させる保護者も増えている。一方、行事も充実していて、A中学を超える実績を出してくるBに注目が集まっている。5年前は偏差値64ぐらい。それが下がってきていて今年、偏差値59という学校A。5年前は偏差値51ぐらい。それが上がってきていて今年、偏差値59という学校B。二つが今年とうとう並んだ。懇談会などで講師と話ができる際は、質問してみるといいかもしれませんね。トップの人気校はなかなか入れ替わるまでのことはないですが、偏差値60以下は、けっこうありますよ。可能なら、お友達とかで3年前や5年前の偏差値表をお持ちの人がいれば、見せてもらうといいかもしれませんね。→■TOPに戻る(中学受験サポート記事一覧・左下「フリーページ」へ)。■中学受験合格物語と不合格物語。 塾講師から見た受験体験記、子どもたちの成長の記録です。→『中学受験・塾物語』今日ものぞいたよーとクリックしてくれるとうれしいです。↓