受験が終わって。振り返り。
進学教室manaviも、今年度を締めくくり来週から新年度の授業が始まります。6年生達、受験お疲れさまでした。本当によく頑張ったね。ラストスパートの時期、入試問題をさくさくと正解させていく姿は立派でした。本当におめでとう。この学年は5年生の春、クラスは女の子1人でのスタートでした。彼女は、こつこつと丁寧に学習を続けてきて、途中時間制限のプレッシャーに弱くて実力がテストで発揮できなくて涙することも多かったのですが、無事、第一志望校の中学に合格です。入学後、あの学習の仕方と彼女の性格であれば、友人達と笑顔で通って、そしてますます学力を上げていく姿が目に浮かびます。6年生の春夏ぐらいに前後して男子2名女子1名が入塾。中学受験の世界では、「6年生の夏の入塾」って普通ありませんよね。男子1人は、得意のスポーツを続けながら自分のペースでの学習で私立中学進学をしたいとのことで転塾してきました。試合も出たい、練習もできるだけ休みたくない、そして無理のない範囲で勉強もして受験をしたい。私たちは、特に理由がなければ教室に来た生徒さんから宿題の採点を我々講師が行います。筆跡や進度から本人のモチベーションや集中力のムラも見えますし、間違いのクセ、力がついてきた箇所が手に取るようにわかります。やや人数が多いクラスの場合、前で解答を口頭で伝えるときにも、誰がどこを間違っているのかテキストを確認してまわっています。国語の場合、ここで「抜き出し問題を空白のままにしている」場合、雷が落ちます。前回のポイントを使って難しめの問題が正解している生徒は、直接誉めます。彼は、一般的な受験生と比較すると、スポーツに時間を使った分、問題を解いた数は少なかったと思います。しかし、その問題にあたるときには真剣ですから、一歩一歩が大きかったのです。スタートが遅かったことや、取り組んだ量などのハンデはありましたが、合格。1校本命で、1校は挑戦と本人は言っていましたが、見事2校とも合格です。一人は、他の塾で勉強に対しての意欲を失ってしまって、初めて会ったときにはそれはそれは顔色も悪く、反応も鈍く、笑顔を見る事はできませんでした。連れてこられたお母さんも、大変疲れていらっしゃいました。大量の問題をたくさんこなすやり方で精神的に滅入ってしまっているようでしたので、彼の理解している箇所を見つけ、そこを軸に丁寧に解説し、一問一問重ねていくやり方に変えました。国語で正解でも不正解でも、答えにたどりつく過程を尋ねることに重点を置きました。採点する際にも本人を横に呼び、文章の中のどこにポイントがあるのか質問を繰り返しました。いい加減な答えは許されないという雰囲気を作り、答えが間違っていても本文の解答の箇所に印がついていれば、誉めました。彼は、文章内に自分が引いた線の箇所が答えになっていることに気づいてからは、表情も授業中の姿勢も変わりました。挙手も増え、休憩中も雑談しながらにこにこするようになりました。あんまり早い進度の学校ではなくて、ゆっくり教えてくれるところがいい、質問しやすいところがいいということで、彼も本命校とした中学の他に、もう1校挑戦といって2校受験しました。2校とも合格。2つの合格が、自分の自信を取り戻すきっかけになってくれたら嬉しいです。先程の塾友達といっしょに進学します。二人、名前の読みが同じということもあり、非常に気が合うようです。もう1人の女子は、私立小学生で内部進学志望。国語は得意で、解説を上手く利用し次の問題につなげていけるタイプでしたので、正直受験で彼女の実力を測ってみたいと思うぐらいでしたが、早々と内部進学合格をもらいました。それでも、中学進学後のことを考えて、毎週教室に来て、特に数学の準備の学習に力を入れていましたね。6年生の秋冬にまたさらに2名、入塾。1人は女子。お姉ちゃんと同じ中学志望。読書が好きだったようで、語彙力は充分。ノートもきれいで、お手本にしたいぐらいでした。ただ、設問のルールをあまり知らなくての不正解が多かったようでした。この尋ね方だったら、こういう答え方。このような文章のタイプだったら、どういうところを注目しておくといいかという点の説明で、ぐんぐんと力を付けていきました。講師としては他の中学を受験しても充分合格できる力を身につけているという手応えを感じていました。お姉ちゃんと通うという彼女の目標通り、中学合格です。男子。他塾からの転塾です。先程の男子2名と、本当に仲良くなっていてよく笑い声がしていましたね。集中力にムラがあって、集団の中ではなかなか真剣になるのが難しかったのかな?少人数の中では常にいきいきしていて、どの質問も自分が答えるぞという意気込みがありました。体験授業の段階で、私はおおいに手応えを感じていました。彼の場合は、能力を活かすためにはある程度の刺激や環境が必要だというのは、講師と保護者の方と一致しまして、志望校はあまり大人数のところではないところがいいだろうとなりました。私たちとはたった3ヶ月しかいっしょに学習していませんが、偏差値8ポイントほど上がりました。よく頑張りました。上のコースでの合格です。さて、新6年生。この学年は4年生からのメンバーが中心です。丁寧に分析し、難関校を目指している生徒にはハイレベルな授業を展開していきます。国語苦手組には、毎回の授業で「わかった!」「知ってる!」と前進の一歩を実感できる授業を展開していきます。