小学生の万引き
今日は、ちょっと重たい話になりますが・・・私勤めていた塾の近くのショッピングセンターで小学校3年生の子が万引きをしたということで、警察が来て、それを見ていた生徒から万引きについての話をいくつか聞きました。かなりショックなものでした。保護者の方に聞いてもそういう話をいくつも子どもから聞くという方もいれば、全く聞いたこともないし、自分の家には関係ない話という感じの方もいらっしゃいますし、子どもの世界の中でちょっと悪質なものが漂っているのは子ども達自身は感じとってはいるものの、クラスメートのそういう事実を知ってもなかなか先生や親に話をするのは難しいようです。本人が万引きしたというのはもちろん大きな問題ですが、自分の友達が万引きしたのを知ったらどうするか・・・というので悩む子は予想以上に多いようでした。もしも、友達が万引きしてるってわかったらどうする?そんな話をどこかで一度はしておかないと、気がついたら自分もいっしょにしてしまっていたということにもなりかねません。「先生、今、流行ってんねんで。」という言い方をする子までいて、ちょっと真剣に話をしたことがあります。私の話を聞いている表情で、自分も心当たりがあるというのが手にとってわかる子もいました。後で、泣きながら相談にきた子も。■体育の授業の前に更衣室で着替えているときに、「えー、○○ちゃん、欲しいもの盗ったことないの? ○○ちゃんは頭いいんやから、絶対に見つからへんで~! 簡単やし、やり方教えてあげよっか。賢いのになんでせーへんの? □□ちゃんは、あんまり頭よくないから見つかって叱られてんて。」と言われたことがあるという子もいました。その話をしてくれた生徒は、万引きしたら誰でも頭悪いと思うわ~、その子のことあれからキライになって口きいてないねん。と言っていましたが、表面的に見れば、生徒の方が(万引きをした)クラスメートを無視していて問題ありというふうに先生に思われているということもあるようでした。■「この色のペン、○○ちゃん、欲しがってたやろ? これあげる!もうすぐ誕生日やんな。」「え?いいの?」「私も同じのあるし。おそろいやな。 昨日、うまいこと盗れたんよ。」「・・・え!これ盗ってきたやつなん?・・・。そんなんもらえへん・・・。」「なんでよー。○○ちゃんが盗ったんじゃなくって、うちがやったんやから ○○ちゃんは悪くないやん。せっかく○○ちゃんのためにしたのに~。 友達やろー?友達やから私、○○ちゃんの分もやったんやん。 その気持ちムダにする気?そうなら絶交やわ。」と言われた。そのペンを使う気にもなれず、親や先生に話をすれば「チクリ(告げ口するやつ)」と言っていじめられるし、誰にも言えなかった。■赤ペンを買うためにお店に入ったら、クラスメートの女の子が2人文房具売り場にいた。 「何買うの?」 「赤ペン。・・・これにしよ。」 「それ、貸して。代わりに○○ちゃんさー、このシール持ってて。」 と言って、○○の買おうとした赤ペンを自分のポケットに入れる。 「私のシールを○○ちゃんポケットに入れて後でお店の前で交換しよな。 私1回、トイレに行くフリしてから先に出るから、後から出てきてな。」 あれよあれよという間に、共犯にされたという話。■中学受験をする子が親に漫画禁止されて、 しょっちゅうコンビニで漫画を万引きして 隠れて読んで、駅のゴミ箱に捨ててるという話も。 話をしてくれた生徒によると、他塾の生徒だという話でしたが、 受験生はうちにもたくさんいるわけで、決して他人事ではありません。 次々にいろんな話が出てきて、本当に頭が痛くなりました・・・。塾の時間が長い生徒達にとって、学校での友達との雑談タイムは無邪気に楽しめる大好きな時間。リフレッシュできるという子もいますが、稚拙な考えで万引きをする友達との関係に悩むことはそう珍しいことではないようでした。そういう場面にでくわしたとき、どう対応できるか、子ども達に投げかけてみたら、「絶対私はしない。万引きする人を友達とは思えない。」とはっきり言える子言えないけど、自分は絶対にしないという子。友達に周りから囲まれてしまったら、嫌われたくないからやってしまうかもしれない・・・という子、様々でした。縁あって自分に関わった子には、せめてこういうとき、あとで後悔して眠れないような選択をしてほしくないと、いろいろ話をしました。といってもどの程度効果があるのか・・・。・・・難しいですね。もっと、大人として伝えていかないといけないことはたくさんあると気づかされました。保護者の方と、学校の先生と、そして、塾の講師と、「子どもに関わる大人」とたくさんの目で、いろんな角度から。子どもを育てるって、本当に難しいですね。→ ※このブログを応援してくださる方は、足跡代わりにぜひこちらをクリックしてくださいますようお願いします!今後の更新がんばりますのでぜひお願いします!→TOP(FREE PAGE 記事一覧)にもどる。