テーマ:小学生ママの日記(28811)
カテゴリ:考え事
分数を学習済みの小学生に次の問題を出した結果ということで取り上げられていました。
問 10分の7と同じ大きさの数は次のうちどれですか。 (10分の7は、普通に分数で表示。) ア 70 イ 7 ウ 0.7 エ 0.07 この問題の正答率はたった6割だそうです。。 半数近い児童が、これがわからないまま「速さ」や「割合」の授業を 聞き流し、中学・高校でとてもつらい思いをすることになっているとの ことでした。 理解できなかった子は二度とチャンスをもらえないまま、 次の学年へ送り込まれる・・・。 知識をきちんと与えられていた子も 自分に合ったスピードで習えばきちんと理解できたはずだった子も ある年齢がくれば「義務教育」終了。 それって本当に大人は義務を果たしたといえるのでしょうか。 先日、私のいる塾の中学生部門に入塾テストを受けに来た子がいます。 私の友人が対応したのですが、 テストに名前を書いたきり、動かず・・・。数学を一問も答えない。 やる気がないのか? でも、その子は自分から申し込んでテストに来た子なんです。 答えたくても、答えられない。 その子ができる問題までさかのぼってあげたら、 繰り下がりの引き算ができませんでした。 小2の算数プリントからのやり直しです。 学校のテストは算数で10点以上とったことがないとのことでした。 集団授業では難しいため個別指導での入塾となりました。 彼自身にも問題はあったのだと思いますが、ここまでなるまでに なんとかできなかったものでしょうか・・・ と悲しく思います。本人がなんとかしたいとテストを受けに来たのだから これからのがんばりに期待です。 微分積分など専門知識は社会に出て役に立たないという人もありますが 私個人的には、勉強そのものの完成度が問題ではなく、 いろんなことを覚えようと努力したり、 多少のややこしい問題に取り組んで筋道をたてて考えたり 「勉強」による訓練を積むことで、社会のルールを理解する力や応用する力、 根気、相手の気持ちを考える力、自分を表現する力を身につけていくこと に役立つと思っています。 フランスでは、数学はどんな職業でも必ず関わってくる科目だから 絶対に身につけたいと小学生の間に思うように教育するんですって。 デザイナーになるにしても、図形の知識がいるから数学と美意識を学ぶために歴史は大切…というように。 教師が科目知識だけではなく、その延長線にはどんな世界が広がるかを 語るそうです。 ドイツでは、小学校の各学年の最後の保護者会で、 一人ずつの生徒についてそのクラスの保護者全員で、次の学年へ進むか、 もう一度その学年の学習をしなおすかを話し合うんだそうです。 「義務教育だから、どの子にも理解するチャンスを何度でも与えて、 最低限の知識を身につけてやるのが大人の責任」ということで、 児童自身や保護者自身から、もう一度同じ学年をしたいと希望することが 多いそうです。 ・・・教育・子どもの力・大人の示すべきもの・・・考えさせられますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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