カテゴリ:中学受験・授業前のちょっとお話
苦手科目、苦手単元を根気よく勉強することで、 いつの間にか得意になる・・・というのをたくさん見てきました。 塾物語のだれかさんもそうでしたが、マキコ(仮名)とチィ(仮名)もそうでした。 彼女達は、本当に算数に苦労して苦労して・・・。 最初の頃なんかは、「1つ80円のりんごを・・・」という問題があったとすると、式の中に「1」が必ずあるような、とりあえず出てきた数字を使って、×か÷かは、あてずっぽう・・・みたいな感じでした。 「380gの水に食塩を溶かして6%の濃度にしたい。食塩何g必要ですか?」 「・・・2280g?」 「そんな量の塩、溶けるかー?!」講師の、「指導」というより「つっこみ」の声をよく聞きました。 二人とも国語の偏差値は60前後あるのに、なぜか算数になると日本語的におかしいことにすら気がつかなくなるようでした。 自転車の速度が ・・・時速120km? 速っ! 弟がお兄ちゃんより・・・年上? マジで? 学校~家までの距離・・・350km? 遠っ! グラウンドの面積が・・・120cm2? せまっ! 本人はいたってまじめにやっているんです。それこそ授業中も必死、宿題もていねい、 だけどなかなか・・・。 算数的センスがないと言ってしまえばそれまでなんでですが、 彼女達は、勉強時間のほとんどを算数に費やしても、平均点に届くことはないまま 入試当日を迎えました・・・。 国語と、社会と、理科二分野に対するまじめさで、なんとか算数をカバーして志望校に合格。 ところが、膨大な算数の勉強時間は、なんと中学入学後に結びついてきたのです! 二人とも学年で数学10番以内に入っているんです。チィは、数学学年トップ常連なんですって! ユリナのように入試に間に合わなくても、その後にきっちりと報われるものなのですね・・・。 もちろん間に合うにこしたことはないんですが、花が咲くタイミング、実を結ぶタイミングはずれても、 ちゃんと大きくなっていっていたのだというのは、素直にうれしいものです。 ヒトゴトのように話をしている私も、高校で好きな科目は現代文。 日本文学科を卒業して国語の講師をしていますが、中学卒業までは国語が最も苦手でした。 逆に数学が得意でした。先生から「5段階で6あげたい」と言われるくらいだったし、 中学生の頃の私は、数学の先生という職業に憧れていました。 ・・・今は数学よけています。(^_^;) 「苦手科目克服する方法って知ってる? かんたん。『やりまくる。』なーんや。って思うだろうけどこれがいちばん効くんよ。 苦手って、自分が決めてしまわないで、とにかくやってみよっか。 『苦手や~』って自分で自分に呪いかけてるから、いつまでも苦手なんよ。 実はめっちゃ自分がその科目の才能持っているかもしれないのにさ。 去年の自分が解けなかっただけで、今年の自分ならわかるかもしれないよ。 だっていくらキライな科目って言っても、低学年の問題ならできるでしょ? キライでもわかるところもあるのに、科目全部をキライって思ったらもったいないよ。 それにいくらキライって言っても10回問題やったらわかるでしょ? だいたいのことは、とにかくいっぱいやれば、必ず上手になるから。 お母さんみんなよりお料理上手でしょ?いっぱいやってるからね。 センスや才能で解く問題なんて、ほんの1~2問。 他の問題は練習量。つまり、とにかくやりまくった者が解ける。 やりもしないで『苦手~』って逃げても試験はあるから、どうせなら 好きになってから受けたいと思わない? せめて、『キライではない』ぐらいにはしておこうと思わない? ・・・、とにかく今日は国語の呪いを解きましょう。さて、授業を始めましょう。」 よかったら、こちらをクリックしてくださいますよう お願いします。<(_ _)>今後の更新がんばります。→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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