カテゴリ:作文・文章能力・表現力
私が作文指導していたクラスの生徒(6年生)が作った作品です。
名前を出さなければ載せてもいいよって言ってくれたので掲載しますね。 作ったのは何ヶ月も前なんですけど・・・。 お題は「秋」でした。 ○ みどり葉が 赤に変わった 空色も ついこの間までみずみずしい緑の葉だったのに、あれ?もう赤くなってる。 秋だなぁ~と足を止めてしばらく木を見上げているうちに、 いつの間にか空も赤く染まっていた。 「秋らしさ」を表現するのに色づく葉は定番中の定番ですが、 「みどり」から始まったことで赤への変化をよりいっそう強く感じます。 見上げている作者を包む世界も、葉の色の変化とリンクするように 空の夕焼けに包まれていき変化し、 時間の流れ、季節の流れ、雄大な印象を受ける作品ができました。 ○ 運動会 風のチーター 走る君 運動会で、目の前をびゅーんと走り抜けていく・・・のは自分じゃなくて 友達で、それを応援している作者の視線。 友達がすっごく足が速いということを「風のチーター」と表現し、 「走る君」の体言止めがいつまでもその友達を見つめ続けているって感じで 作者が足が遅いということまでわかりますね。 (って言ったら笑ってました。) 運動会という言葉からイメージする応援席のにぎやかな感じから、 走りぬけていく友達、それを見つめる自分という語順によって 思い浮かばせる映像としてとてもスムーズで効果的ですね。 ○ 汗かくと みんな待ってる 秋の風 清涼飲料水のCMのような、なんとも言えないすがすがしさが すっと横切る作品。 「汗かくと」がいいですね。それぞれ仕事か、スポーツか、遊びか、 単に残暑が厳しいのか、それぞれがそれぞれで「暑いなぁ・・・」と 思っているときにひんやりと心地いい風が吹くという気持ちよさ 秋が来てから、「秋が来たなぁ~」ではなくて、 「秋の風を待ってる」という秋の意識の仕方も個性的。 大勢の人の間をすり抜けていく風。 どこか都会の中で感じる季節っていう印象も受けました。 低学年から手軽に取り組めて、奥が深くて。 言葉の意味を大切に取り扱う感覚を養うのに俳句ってすごくいいなと思います。 五・七・五 ・・・と言っても字余り・字足らずOKですからアバウトに。 季語 ・・・意識できればいいですが、ま、この際なしでも。川柳もありで。 で、最初は語感を楽しむだけでもいいです。 言葉が五・七・五の枠におさまったときのリズム感。 かんたん!国語が苦手だったり、低学年ならそこからで・・・。 で、その後、どんなふうに持っていくと表現法ということを意識できるか・・・ということは、 次回にもう少しくわしくお話したいと思います。 読んだよ!今日もとりあえずのぞきに来たよ~とクリックしてくれたら うれしいです♪ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月01日 19時30分20秒
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