カテゴリ:中学受験・サポート
この間、高校生・予備校生対象の授業をする講師と食事をしました。
彼とはもう10年近いつきあいになります。 私が責任者をしていたころは部門がちがうので交流が途絶えていたのですが、 結婚退職した後、少しでもいいからまた授業をしないかと声をかけてくれた人です。 仕事面で本当に尊敬しています。 仕事のできるタイプのいくつかとして、 ○発想がすごいとか大胆な展開が得意なタイプ ○地味な仕事も細かくきちんとこなすまじめなタイプ ○博識でとにかく視野が広く長期的な策に優れているタイプ とか何種類かあると思いますが、彼はその3つとも兼ねそろえた人なんですよね。 で、そこで私が小学生を教えていてずいぶんと精神年齢が下がっているように思うけど 高校生はどうかとたずねたところ・・・ 「10年前と比べたら、中3生みたい。 当時と同じ感じで授業したら誰もついて来られん。スピードもレベルも。」と。 「自分たちが学生のころ、予備校とか大学っていうところでは 講師が授業をたんたんと進めていく中、 生徒がそこから必死に自分に役立つことを 聞き逃さないように集中して聞いて、メモしたもの。 それが、今では『テキストの○ページ開いて』・・・とか、 いや、『英語のテキストを開け。表紙がピンクのやつや。○ページ開け。開いたか。』 とかそこまでの指示が必要になってる。」 「学力低下」というよりもむしろ、「集中力の低下」の方が目立つし、 深刻だとその講師も言っていました。 高校生が80分、90分の授業で集中しきれない。 途中で何度も物が落ちる音がする。 質問がタメ口。それを注意するともう二度と質問にこない生徒もいる。 集中力。 確かに集中しなくてもできる程度の簡単なレベルのものばかりを小学校からずーっとやらされてきた本来なら高い能力のある子は、 もう少し高いレベルのことをやってくれれば集中する機会も与えられて、学校のことももっと楽しく感じたはず。 子供は難しいことを楽しめる才能を持っています。 だからあんなに高レベルなゲームに夢中になるんだし、たくさんのキャラの名前を覚えられるんでしょう。 大阪府知事に立候補している橋下氏は以前とある番組で、 「学力低下の最大の原因は塾。 塾をなくしたらいい。」 と言っていましたが、私はそうは思いません。 高い能力がある子には彼らに応じたレベルの問題を与え続け、 学力がそう高くない子には ゆっくりとじっくりと取り組む時間と理解できるチャンスをもう一度塾で与えることができる。 本当の意味で「平等な教育」は学校という枠だけでは不十分じゃないかと思います。 だからこそ私学も存在するのだし。 税金と同じ考え方が教育でもあっていいんじゃないかと。 それに、単に「学力養成」だけでなく純粋に子供と関わる大人の数が増えるということは、 不安定な思春期前後の子供にとってプラスに働くことは多いのではないかと。 反抗期におやには素直に話せない。 内申書が気になるから学校の先生にも話せない。 そういって相談にくる子もいます。 建前のキレイゴトを一方向から聞くだけよりも、いろんな方向から大人の意見を聞いて、自分で最終的にどれを採用するか判断する力も必要だと思う。 そういう環境ができていれば、大人側だってかける言葉も変わってきますよね。 次回に続きます・・・・・・・・・・・ 内今日ものぞいたよーとクリックしてくれるとうれしいです。 ↓ ![]() ![]() ![]() →■TOP(中学受験サポートの記事一覧は左下「フリーページ」へ)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月07日 21時03分51秒
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